ブラックムーン [DVD]

ブラックムーン [DVD]

あれ、こんなに若かったっけ、というのが見てまず思ったことでした。記憶の中の少女はもっと大人っぽいものだったはずなのに、久しぶりに見たら随分と女の子っぽいものでした。女ではなく少女、女の子。でも時間が経てば経つほどに色気が出てくるから不思議。
今回見ながらピンクのカーデに赤のスカートでわがままにわが道を行きながら思い込みが激しい少女にシュヴァンクマイエル版の『アリス』を思い出したのですが、見終わって解説を見てみたらルイ・マル版『アリス』のようなものだという表記があって、素直に納得してしまいました。シュヴァンクマイエルのアリスが成長したらあんな風になりそう、と見ながら思っていただけに嬉しくもありました。
予想通り途中でくらくらときてしまったのですが、夢と現実との境界線が曖昧になったまま見るのもまた良くて、作品自体にそういう面もあるので、まどろみながらの鑑賞でも話の筋を気にすることなく楽しめました。
時々無性に見たくなるので、やはり手元に置いておきたいなあ。