カウントダウンジャパンの全体としてのメモを少し。
フェス初体験が三年前のライジングサンで、二回目もまたライジングだったせいかカウントダウンに行ってみたら快適すぎて戸惑ってしまうところも多かったです。地面ではなくフロアで、きっちりと場所も区分けされていてスタッフも徹底されていてトイレも大混雑はしていなくて、温度も良い具合、人のはけ具合で混乱することもなかったし、移動が大変ということもありませんでした。場所も近いのでフェスというよりも普通のライブという感覚があったのかもしれません。今年は売り切れで来場者の数も増えたらしいのですが、入場規制されているところでもぎりぎりのところまで入れているわけでもなく、どのライブも快適に見ることができました。その反面快適すぎて、やっぱりロッキンオン系はポップすぎて便利すぎて合わないかもという気持ちも沸いてしまいました。
土臭くて会場にたどりつくまでが大変で、トイレも次々閉鎖していって数に限りがあって、しかも今年は苦行のように雨に打たれたりしていたので、不便さに慣れてしまった私は次にフェス行くなら今年もっと大変そうだったフジロックかな、と思っていただけに徹底されているロッキンオンにはちょっと違和感。年々改善していって誰もが来易くなっていて、当然それは良いことではあるのですが、個人的にフェス=不便という思い込みが出来上がってしまったので仕方がないのかもしれません。
どうしてこんなことを思ってしまったのかと言えば、たぶん今年のライジングサンが雨にもかかわらず心に残りすぎていて、今でも引きずっている部分があるからでしょう。一年を振り返ってみても、あの日鳴らされた音楽たちが本当に良くて、一番のライブを挙げようとしたらまず最初に思い浮かぶ情景があります。雨と土のにおいと、スニーカーに入り込んだ砂と、息をのむほど美しかった夕焼け。来年、もしかしたら一人でも北海道へ行ってしまうかもしれません。