すっかり回復して、木々の頭が赤に向かってグラデーションし始めている姿を電車の中から見下ろして晩秋を感じ始める。切ない気持ちは完全に治っていないからなのかもしれない。久しぶりに目を酷使して、今夜の流星群は見られないかもと不安にもなる。帰りに寄ったツタヤで運命の出会いをして、本屋へ行くのもお金を下ろすのも忘れる。