THE PLAN9 17th 「アオい アオい アオい空」

ソフトでは見ていて、好きそうだけれどちょっと合わないかもという部分があったプラン9、実際に見てから判断しようということで見に行きました。
言葉は悪いですが予定調和の安心、とでも言うのでしょうか。望んだ通りに展開が進んでいき、期待を裏切らないでくれるので多少の物足りなさを感じつつも楽しむことができました。演劇なのかお笑いなのかコントなのかその中間なのか、様々な要素がつまったもので、今回のものはストーリー重視で客演の方も二人いたのでお芝居色が強かったです。
「サークルS」で初めてプラン9のお芝居を見て、笑いながらもちょっと合わない部分があるのかもと思っていたのですが、実際に見てみるとそれほど気にはなりませんでした。予定調和な部分があって、主張があって、アドリブを入れる遊びの部分もあって……でもやっぱり少し物足りない部分があって、今回は戦争ものということで過去のことを織り交ぜて設定も色々凝っていたようなのですが、話の筋を追ってしまうと「うーん」となってしまいました。演劇とお笑いの中間点、でも演劇部分の方がまだ暗中模索しているようで、どっちへ転んで良いのか迷っているようにも思えました。ただ今回とても残念だったのは、「サークルS」で見て以来格好良いなあと思って観察していたオープニングのキャスト紹介のようなものが一切なくなっていたことです。あそこだけ切り取ってしまいたいぐらい格好良いので、次回には復活させてもらいたいです。
そして、パンフレットを帰りに読んでいたら、なだぎさんの対談相手がチョップリンの西野さん! チョップリンも好きだったのでつながりが出てきてなんだか嬉しくなりました。

色々言ってはいますが、今回実際に見てみて、それぞれにキャラがあって彼らのことを好きになる人がいるのはよくわかりました。はまってしまうのも、十分にわかります。精力的に本公演を打っているようなので、これからどんどんと良いものを作り上げていくような気がします。全然係わり合いのない人が書いた本で一回、やってもらいたいと思うのは贅沢な願いなのでしょうか。