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色々な方のものを読んで楽しんでいたバトンが、まさか自分に回ってくるとは思ってもみなかったのでスタート地点であわあわしていました。同じ空間でサッカー観戦をしてソウルセットのライブを味わっていたツルキさん*1よりReading Baton(id:R225さん版)をいただいたので、じっくりと考えてみました。ありがとうございます、次は野音のソウルセットで!
*今部屋の棚に並んでる蔵書の冊数
本棚には漫画と本が半分半分ぐらいで、あとは写真のアルバムとCDが入っているのであまり量はありません。最近買ったものは次々と床に積み込まれていっているので、何冊かを推し量るのは難しいです。ただ平均より低いということだけは確かです。
*最後に買った本(マンガ)
あきれるほどのゆくえ (WORD&TRAVEL BOOKS)
- 作者: BIKKE
- 出版社/メーカー: ティーシーアールシー
- 発売日: 1999/11
- メディア: 単行本
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雑誌ということならばクイックジャパンと広告批評を一緒に買いました。でもまだ読む時間がなくて、手付かずです。
*今読んでる本(マンガ)
- 作者: ボルヘス,篠田一士
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1995/11/17
- メディア: 文庫
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*よく読み返す本、または自分にとって特に思い入れのある5冊
- 作者: 小川洋子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1999/08/10
- メディア: 文庫
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「博士の愛した数式」が有名ですが、それを読んだ人にはぜひ他の作品も読んでいただきたいです。彼女の描くゆるやかな狂気というものが私はとても好きで、誰もが少しずつずれていたり、何かを失っていたりするところに興味を引かれるのです。彼女の作品のイメージはなんとなく西洋で、今度「薬指の標本」がフランスで映画化するというのにもごくごく自然な話に思えました。
またこの作品には出てきませんが、理系のものを彼女の文章で描いた時の妙な色っぽさ、というのもたまりません。
何かを概念ごと一つずつ失っていく世界を描いたこの物語、丁寧な描写がイメージを増幅させて、感情がふらふらとさまよいはじめます。女の人が描くゆるやかな狂気を見てみたい方は、まずこの作品をおすすめしたいです。
- 作者: 沢木耕太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1980/12/29
- メディア: 文庫
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小説のように自由に書けるわけではなくて、そこにある事実は決して変えられないのですが、自分の視点を織り交ぜたり感情を一切排除した文章を綴ることによってただの羅列だけではなくなる、そんな文章群でした。一番有名な深夜特急シリーズはまだ読んでいないのですが、彼の他の作品を読んでみて、弱者を多く描いているのでとても好きになりました。
新聞の記事に数行載っただけのような事件の裏にあること。「おばあさんが死んだ」を読んで毎回何とも言えない表情になっても、それでもまた読もうと思わせるだけの力がこの作品、そして沢木耕太郎さんにはあります。
- 作者: 安部公房
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2003/03
- メディア: 文庫
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そしてその彼の作品の中で一番好きなのが、「砂の女」で、小説に加えて岸田今日子さんが出演されていた映画版も好感度をあげているものの一つです。
閉塞された空間の中での人間の描写が生々しく、小さな物体である砂の表情までもが見えてくるようで、息苦しいのに心地よい状態に陥りました。まるで蟻地獄にでもはまってしまったかのよう。一時期安部公房に影響を受けすぎていたのですが、今は多少落ち着いたので、また別の作品を読みたいと思っているところです。
- 作者: 梨木香歩
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2001/12/26
- メディア: 文庫
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同居を始めた四人の女の子の不思議な縁。そんな偶然あるはずがないと思う気持ちがあるのに、でも現実だってそういうあるはずのないことがあるのだからと納得してしまうぐらい映像が見えてくる作品です。最後の方、我慢しても我慢しても涙が出てきた記憶があります。
実はこの作品、友達に貸したまま帰って来ないので読み返したくてもできないのがもどかしいです。
- 作者: レーモンクノー,Raymond Queneau,朝比奈弘治
- 出版社/メーカー: 朝日出版社
- 発売日: 1996/11/01
- メディア: 単行本
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ある一つの文章をさまざまに変えていくだけのものなのですが、これがなかなかおもしろいです。翻訳ものなのにちゃんと原作にそった形になっているのも気に入りました。見ても楽しいし読んでも楽しい、考えても考えなくても読めるしどこから読んでもかまわない。書くのにはものすごい時間と労力が必要だったんだろうなと思いながらも、読むほうはとても軽々と進められる作品です。言葉遊びが好きな方は、図書館などにあると思うので一度手にとってみてください。きっと欲しくなります。
*バトンをタッチ
最近はあまり本について考えることがなくなってしまったので、しばらくは背中を使って自分で自分にバトンを渡して遊びたいと思います。最後までおつきあいくださいまして、ありがとうございます。