続・エーガ界に捧ぐ

続・エーガ界に捧ぐ

先日、ここぞとばかりに立ち読みをしくさっていた際に見つけた作品。中原さんは大学の授業にゲストでいらっしゃったことがあって、そこでその日借りてきたB級ホラー映画のくだらなくもおもしろそうなものについて軽く語ったり、飄々とした中でうずまいているものを感じたりする方でした。当時あまり意識しなかった自分をしかってやりたいです。授業時にとったメモがあると思うので、見つかったらなくさないように書き写していく予定です。
何も考えていないようで実は色々と考えているという姿を自覚しているような立ち位置、といううがった見方をしてしまうのですが、彼のスタンスは結構好きだったりします。ただ映画の趣味としては合わないかもしれないのですが、まだ私がくだらなくても笑える映画をぜんぜん見ていないこともあるので、ちゃんと見て価値観を変えてみたくもあります。
そんな彼の映画紹介本、自分が気になっていた作品のところだけパラ読みをしていました。評価がまっぷたつに分かれることの多い『マグノリア』は芳しくないものでしたが、否定する人の気持ちもわからなくないのであまり気になりませんでした。そして私が気になったのは、彼が絶賛していた『犬猫』という作品です。昨年試写会に当たったのに予定が合わずに行けなかったこと*1をまたしても後悔。榎本加奈子さんのことを嫌いでもこの作品の彼女を好きになってしまったという中原さんの言葉を読んで、いよいよ見たくなってきました。レンタル解禁もされたようなので、見つけたらすぐに借りてこようと思います。
ちなみにこの本は作品の内容について語るというよりも中原さんが興味を引かれたところやキーワードから掘り下げていくというエッセイのようなスタイルになっているので、映画を見ていなくてもふむふむと読めるようになっていました。対談のところもちゃんと読みたいので、また立ち読みしてきたいです。