シティボーイズミックス PRESENTS「メンタル三兄弟の恋」

whose1005-05-08

以前二階席から見た時は出演者の姿がやけに遠く思えたのですが、三階だった今回はさほど遠いとは感じませんでした。おそらくその原因はすばらしき道具、眼鏡だと思います。段があるおかげで表情の細かなところまではわかりませんでしたが、みなさんがとても良く見えました。
パンフレット、昨年はお宝みたいな感じで、サイン入りのものも入ってますという文句だったのに今回は先着順となっていました。ドキドキしながら席でパンフレットを開いてみると、ひらがなだけの文字が! 大竹さんの文字を見てみたいなあと思っていたのですが、きたろうさんのでも大満足です。


チケットをもぎってもらうところで「おはようございます」か聞き取れませんでしたが、誰かに挨拶をしている人がいて、ふとその人の方を向いて見ると、テレビで見るまんまのイメージ通りな服装をした倉本美津留さんでした。赤のパーカーとチェックのシャツが印象に残ってます。

今回の内容は大爆笑というところもほとんどなくて、くすくすという笑いを持続させていました。ちりばめられたキーワードがつながっていったり、三木聡さん時代のように集約されたりはしませんでしたが、ちょっとした単語が出てきてニヤリとする部分もありました。
途中地震があってぐらりと会場全体が揺れたのですが、ちょうど患者と医者三人のコントで大竹さんと中村有志さんが向かい合っているところで、「揺れてなんかない!」という大竹さんのアドリブで安心した部分がありました。
千秋楽だったからなのか結構ぐだぐだなところがあって、それもまた味。しっかりしたところを見たいという気持ちもありますが、それは映像化されたもので味わうことにしましょう。噛んだりアドリブなのか台詞なのかわからない様子にドキドキしてみたり、おじさん三人とダンスは機敏なのにしゃべると不思議な女の子五人に釘付け。好みとしては昨年の方かな、という気もしたのですが、全然別ものなので比べられるものではありませんでした。
エンドトークでは中村有志さんが、逃げる警官コントの中に出てくる、温泉上がりのカップルの女の人のキャラを今日になって変えたと言っていて、ちょうどその女の人のことが一番印象に残っていたのでうれしくなってしまいました。前回までは不倫カップルだったそうなのですが、今日はクラブのママなので声を少し低くしたそうです。低くしすぎたかも、と言っていましたが私としてはアルトの女声に色気を感じていたので、ちょうど良かったと思います。
今思い返して好きだなというコントは、止まったリフトに乗っている三人の詩人。一番笑ったのは逃げる警官コントでしたが、良いなあと思うのはリフトでくだらないことを言い合う三人の姿でした。背中について語らうところがたまりません。
ずっと単独を続けているけれど一度として同じものをやったことがないと誇りをもって言う大竹さんを見ながら、映像でしか見られなかったものを生で味わってみたいという気持ちもありました。
終演後、迷いに迷った末に今までのサントラをまとめた二枚組みのCDを購入しました。タワレコで買えばポイントがつくのに、ディスクマン愛用者の私としてはすぐさま聞きたいという欲求に勝てず、かなりのお金をアートスフィアに落としてきました。
そしてよゐこのライブを見終わった帰りの電車でパンフレットを読んでいたら、斉木さんの馬と時計の絵を見つけてどうにも笑いが湧き上がってきて、手で口を押さえてみても噴出しそうで、大変でした。視線を外しても残像が残っているので消すのが大変。あの絵は卑怯です。エンドトークで触れていた、きたろうさんの時計の文字がおかしなことになっているところも見つけて笑いを押し殺すのに必死。こんなもの電車で読むべきじゃない、とカバンの中からはみ出す風船を押し込みながら思ったのでした。とりあえず本家の「またお会いしたい!」(なぜかあまり声を張っていませんでした)を聞けて今年も何とかやっていけそうな気がします。