朝、自転車に乗っていると見覚えがあるような犬の姿。秋田犬のようで、毛が薄汚れているというかちょっと濃い色になっているその後姿は、捨てられたのか首輪をつけたまま、何度もうろうろしているところを見かけたタロウハナコに重なりました。彼、もしくは彼女はリードをつけられて散歩中で、おじさまに連れられていました。最後に見た時はボロボロだったので違う可能性の方が高いですが、もしかして、という思いは拭えません。家に犬がいる今でも犬好きとは言えないわたしですが、タロウハナコに関しては少し情がわいてしまったので、あの人と一緒に過ごしている犬がタロウハナコだったら良いな、と願ってしまいます。

はじまった日常、この方が安心します。新年のご挨拶もそこそこに机に向かうと無音でも作業に集中できたので、そういう体質になってしまったのかもしれません。
帰り道は今更ながらのセールへ行って物色。目的のものは、塾講バイト時代の同僚が結婚するので二次会用の衣装だったのですが、あれこれ見ていたらいつの間にか手には別の洋服がありました。衣装はこれでも良いかなというものを見つけてはみたものの、安値な分シンプルすぎるのでちょっとアレンジが必要かもしれません。しかしその二次会にはどうやら生徒も呼ぶらしく、彼女たちと一緒に並んだら歳の差が歴然!と別のところで心配が出てきています。

イムリミットは七時。そのギリギリまで追いつめられて、もっと取りかかる時間があっただろうにとため息……をつく暇もないほど。休みという意識があるせいか全然集中できなくて、いつもならもっと出来るのにという言い訳ばかりしていました。例年の三倍ぐらいのものを抱えてしまったのでたいへん、なんてことも言ってられません。今年もたくさんライブに行くのでそのぶん稼がないと。
そういえば今年の正月に初めて知ったことがありました。おせち料理の中の田作り、これは結構好きなのでもぐもぐ食べているのですが、別名を「ごまめ」と呼ぶらしいです。親が当たり前のことのように言うのだから、最初「田作り」と「ごまめ」とがイコールで結びつかず、それなら「ごまめのはぎしり」って、と辞書を取り出して引いてみたところ、きちんと「ごまめ」の説明の後に載っていました。ことわざの方は知っていても単体のことはわからなかったので、豆知識に加えておくことにします。

どうにかならないものかというぐらいの堕落ぶり。少し身体を動かしてみても感覚が戻らず、頭を働かせてみてもにぶいままで、明日までに仕上げなければならないものがあるのに全然進みませんでした。
作業のお供はシャッホーの中に入れたままだった昨日からのアートとPBLとクリープハイプクリープハイプは昨年のexPoPで初めて音を聞いたのですが、よくある斜に構えた感じ、と評されるようなこともわかった上でやっている覚悟を感じて、MC含め一気に引きこまれました。思春期のころに出会っていたらどっぷりとはまってしまったかもしれなくて、そこからしばらく経って落ち着いたら、まあこういう感じねという距離でいたのかもしれませんが、さらにもう一回りした今、単純にひきつけられてしまいました。ツンデレ、ではなく天邪鬼な歌詞や情景の描き方も好きで、私の中の楠瀬誠志郎が「ほっとけないよー」と歌い出す感じ。ワンマンへ行ったら緊張感がずっと漂っていて、客席との関係もすごくよくてあの空気を引きずってしばらく余韻にやられるぐらいでした。ある程度の距離を持てるからこそ、そこでつくりだされる世界にあこがれてしまうのかもしれません。
そんな音楽を聞きつつ作業し、見たい番組のあれこれはすべて録画しています。イヤフォンを外してテレビをつけて、今流しているのは教育テレビのスコラ。音に反応してついつい画面を見てしまうので、やっぱりこれも録画しておくべきだったかも。いや、でも二番組録っているので生で見るしか手がないようです。

だらだらは続く。四日発送のものがあるので色々と取りかからなければならないのに、正月番組を倍速再生して時間の短縮ができている、とほくそ笑むだけで終わってしまいました。出かけることもせず、ようやく書類を並べてにらめっこして、膝に乗っては邪魔をしてくる猫を仕方ないなあと何度も許し、このままではいけないと思って夜になってから犬と散歩へ。
冬になると似合う音楽、アートをお供にして、途中から先週のエレ片を聞いていました。イルミネーションのすぐそばにはカップル、私は犬を膝にかかえてぼんやり。空が澄んで星がとてもきれいでした。

ここ数年行っていた栗きんとん作りに少しは慣れて、年を越す前に出来上がりました。甘さの具合も良い感じ。年越しの瞬間ジャンプするのは今年も続いているので、この先もずっとやっていくことでしょう。
昨年、エレ片でおなじみの飯田さんに2011年のことを占ってもらった時、大きなものを失うけれど大きなものを得る、ということを言われました。それについて思い当たる節はあって心の準備はしているつもりですが、いざその状況になった時に自分がどうなるのか、まだわかりません。もしかしたら全然違うものかもしれないし、何もないかもしれないし、とりあえず覚悟だけはしておきます。
ライブは昨年ソウルセットやスチャダラの記念イベントがあって遠出もしたのですが、今年はそこまでたくさん行かないかなという感じがします。フェスはライジングサン(サマソニとかぶった!)だけは確実に行きます。なんだかんだで色々と手を出してしまうかもしれませんが、とりあえず活躍が楽しみなのはPBLことPaperBagLunchboxです。来年の今、どうなっているのかが本当に楽しみ!
個人的なこととしては昨年思いついた話をちゃんと書き上げるつもりです。今まで自分が書いてきたものとタイプが全然違うので心配もありますが、書かないことには先に進めないような気がするのでやりとげる、と宣言しておきます。
昨年はTwitterでメモすることの方が多くて、他のはてなの方々のように私もついついここに書くのを忘れてしまいましたが、近頃Twitterに飽きはじめている自分に気がついてしまったので、またここに戻ってくるかもしれません。
映画を見たり音楽を聞いたりライブに行ったり文章書いたり、基本的なスタイルはまったく変わっていないので、今年もどうぞよろしくお願いします。

TOKYO No.1 SOUL SET presents 全て光

AFRA(ゲストに俊美さんの息子、トーイくんが来て「Innocent Love」。トーイくんが長髪になっていてアンニュイ) / 七尾旅人(ナイスなMC、「Rollin' Rollin'」のやけのはら部分はお客さんが担当、「虹」も歌ってサービス満点) / neco眠る(盛り上がる盛り上がる、凝縮された楽しみ、そして最後に一列になって礼、はちきれんばかりの拍手) / 原田郁子(踊り子さんがいてライブというよりも舞台に近い。お客さんは割とぽかんな感じ。体感するタイプの音楽) / 曽我部恵一BAND(曽我部さん優しい。盛り上がる曲ばかりで、しばらく聞いていなかった自分でもわかるものばかり) / TOKYO No.1 SOUL SET(相変わらずBIKKE歌詞飛ばしまくり、でもまんべんなく曲をやってくれて満足。俊美さんの離婚話もありつつ、本家「Innocent Love」。アンコールは三人だけで「ヤード」!マイアイドルであるところの笹沼さんのことはもちろんずっと見ていました)