蓮沼執太チーム「ワナパンチ!」ツアー・テン 東京公演

最初に携帯のアドレスで申し込んで返信がないので不安になり、今度はwebメールで申し込んでまた返信がなくて不安だったのですが、webの方に当日メールが来ていたので保険をかけていて良かったです。ただ、同じ名前にするのは気が引けて偽名を使ったため、受付で慣れない名前を口にするのがこそばゆく、さらにチケット購入後に記帳というシステムがあって、そこでは本名を記してしまいました。とんだ罠!


二十分押しぐらいだったのですが、その間流れている音楽が好みのものだった(DJは佐々木敦さん)ので他にも聞いてみたくなりました。フロアも徐々に埋まってきて、さあ何から始まるのだろうと思ったら、個性的な服装をした方々だなあと思っていた人たちがステージへと上がりました。

快快(faifai)
「Y時のはなし"プレビュー"」ということで、人形劇。低い位置でやるため、お客さんは座って見る形となりました。私の位置は立膝というか中腰というか、かなり中途半端だったので姿勢がつらかったのですが、一体どんな感じで展開していくのか、というところで話が終わってしまったので、つづきが気になっています。


ファンファーレバンド(□□□)
五年前のあのワンマン*1からつづいているかのような錯覚を抱くほどに変わらなくて、思いが一気によみがえってうれしくなった結果、すこし涙が出てしまいました。
なにせスタートが大木さん一人、しかも「雨のち Fall in Love」! フリつきで歌って、二番からは他のメンバーが傘を持って登場してクルクルと回して……めまいがしました。この悪ふざけ、そう、こんなノリの彼らが好きだった!と大興奮。バンド演奏は「To The Sea」から始まった上、次から次へと聞きたかったものが披露されて、ライジングサンで見た□□□は個々のスキルも高くライブというよりコンサートに近いと感じたのとは正反対に、上手とは言えないゆるい演奏でもきちんとライブだということを感じました。未完成で粗いところも魅力的で、曲によって担当する楽器が変わったり、それを見てアドレナリン出っぱなし。途中、それぞれのメンバーが五年でどう変わったのかという話もおりまぜつつ、よくわからないテンションで「FANFARE」のものを中心に演奏していたのですが、一番うれしかったのはファーストの「I Know Inotch」を聞けたことでした。初めて彼らを見たときに気に入った曲だったので、南波さんの弾くピアニカがしみること!
ラストはこれも聞きたかった「2-1-2」で、以前見た時程激しくはなかったのですが、かつて求めていたというか今も求めていた彼らの姿が目の前にあるのが信じられないぐらいで、ありがとうありがとうありがとうと感謝の気持ちでいっぱいでした。下手なのにあんなにも心を踊らせてくれるライブを見たのはいつぶりなのかわからないほどで、現在の□□□とは完全に別物なのだという区切りをつけられ、これでせいこうさんが加入してからのアルバムを聞けそうです。
メンバーが去った後、一曲だけアコギで演奏したのは歌詞だけでたどるとおそらく「everyday is a symphony」ですが、まだ曲を聞いていないので後日までとっておくことにします。


蓮沼執太チーム
多少ほうけていたのですが、始まったら彼らのつくりだす世界に取り込まれていました。ツインドラムにツインギター?、そして鍵盤、時々歌声もおりまぜつつインスト多め、リズムに遊びがあってもポップでわかりやすいので初めて聞いた私でも入り込みやすく、激しすぎずキラキラしすぎず、スッと流れていきました。音入りPVにつなげてその曲をライブバージョンで演奏していたのも印象的で、きちんと聞きたくなってしまいました。左右にドラムが配置されていたので両方から波動が来ておもしろいなあと思いながら家に帰ってから調べてみたところ、音源だとエレクトロニカの要素が強いらしく、もっと興味が出てきました。
ちなみに流れたPVは「wannapunch!」という曲で、音とランプの点滅がリンクしていて見る楽しみもあるので、気になる方はチェックしてみてください。



ライブが終わってからも興奮が抜けず、こんな機会をせっかく設けてくれたのだからエイプリルフールには行けるかもしれないと決心しつつも、「上手い文章」と「良い文章」についての話を思い出しました。なにはともあれ、もう二度と見られないと思っていた彼らを見られたしあわせは、大切に噛み締めておきたいです。