sgt. "capital of gravity" RELEASE TOUR!!

昨年のSUPER DELUXEが2008年で一番と言って良いほどだったのでとても楽しみにしていたワンマン、ERAなので映像はどうなるのだろうと心配だったのですが、きちんとバックスクリーンに映して世界を作り出していました。
七時半スタートの、休憩挟んで二部制のステージはじわじわと熱を帯びて、大きな渦に巻き込まれるかのような感覚がありました。


後になって少しは増えましたが、最初の方は九割方男の人でフロアの平均身長が高いため、普通の高さである私でさえステージはほとんど見えませんでした。でもライブが始まってしまったら三分の一ぐらい目をつむってリズムに身を委ねていたので、あまり関係なかったかもしれません。
盛り上がりが足りないのでは、というステージから不安が投げかけられるぐらいフロアに動きはなかったのですが、ゆら、ゆらとした少しの揺れが次第に大きくなっていくのが見られて、ノリノリ全開でいくより気持ちよく感じました。いつものように曲名はわからなくても、ああこの音、と判断して噛みしめ、フルアルバムの曲の方がやはり直球で好みなのだなあと思いつつも「すばらしき光」は何度聞いても音源の方が好きだ、と頭の中で音を重ねてしまいました。
映し出される映像と音とが今回も合っていたので、目を閉じたり開けたりする中で残像として残るものがあり、目の前で展開されていく物語に取り込まれそうになって、ハッと我にかえる、ということを何度もしました。気づいたら前のめりになっているようで、受け取り方も違ってきたせいか以前のように翻弄されるという印象はうすくなりましたが、ぐるんぐるんと巻き込まれるような感覚はありました。ちなみに、ヴァイオリンの成井さんは時に鍵盤を弾きつつ、一部と二部で衣装替えもしていて今回もうるわしく、アンコール前のコメントにもやさしい気持ちになってしまいました。
ラストで披露された「銀河の車窓から」に関してはもう、圧巻で、もう少しアルコールが入っていたらどこかへ連れて行かれてしまうのではないほどのたかまりがあり、ひたすら乗せられて高揚してしまって、この気持ちをどうしてくれる、と持て余してしまうほど。
特典として先日のLOFTでの勝井さんとの共演がDVDとして配布されたので、何とか気持ちを落ち着けたいと思います。毎度のことですが、昨年のライブDVD、タワレコでも販売してくれないかなあ、とケチな私としてはポイントのことを考えてしまいました。