GO ALL THE WAY vol.4

下北から新代田まで大急ぎで向かいたいのに、通り抜けるのは住宅地、魅力的な表札ばかり。コレクションしたい、どうしよう……という葛藤をかかえつつ初めてのFEVERまでたどりついた時にはライブが始まっていました。


トレモロイド
途中からしか聞けなかったのがもったいない! 男の子四人だけになってから聞くのは初めてですが、彼らの描く世界が中性的なせいか、雄々しいと感じることはなく繊細で丁寧なのは変わっていませんでした。それでも今回はロックにいこうというスタンスだったのか激しめにしようとしているところもあり、初めて聞く曲ばかりだったのですが、早く音源で聞きたくなりました。それにしても、途中からしか聞けなかった「April has gone」はトレモロイドをやっぱり好きだ、と再確認させてくれる曲でした。
お客さんはとてもあたたかく、最後の手拍子をする曲では驚くぐらい手を叩く音がひびいて、自然と笑顔になりました。


LOTUS GUITAR
それぞれにテクニックのある遊びをしているなあ、と感じるよりもまずはけだるいながら色気のある歌声に意識がいってしまいました。それに何より一番びっくりしたのが、まさかのスパイラルカバー! プリプロ段階までASHさんがベースを弾いていたのに音源に収録されることはなかったので根に持っているというようなことを言い、「THE ANSWER」が演奏されました。ボロボロなところもありましたが、びっくりしすぎてしばらく放心してしまいました。


石田ショーキチ
スパイラルどころかScudelia Electroもライブに行ったことがなくて、やっと見られたのがソロ。そのソロになってからの音源は全然チェックしていなかったので知っている曲はほとんどなかったのですが、歌謡曲と言ったらおかしいですがどこかなつかしさを感じさせるところがあって、石田さんの歌いあげる姿勢と合わせつつ、フロアのあたたかな雰囲気と一緒にやわらかな気持ちになれました。MCも軽快でお客さんとのやりとりもこなれたもの、そのうえこれも初めてだったので面食らってしまったのですが、一発目からスパイラルの曲をやって「!」と放心するどころか固まってしまいました。いつもやっているのかどうかわからないのですが、もう二度と音源でしか聞くことが出来ないのだろうなあと思っていただけに得した気分。
お客さんが本当にやさしくあたたかく迎えているイベントで、石田さんの作り出す雰囲気とともに楽しさが漂っている空間でした。