『プール』*1

ストーリーや人と人との関係性を描いたものではあったのですが、映画を見たというより疑似旅行をした感覚の方が強かったです。うつくしい風景がお飾りにならないのは、絶えず自然の音が流れているからで、虫や鳥、風のそよぐ音まで聞こえてきました。
伽奈さんのたたずまいは市川実日子さんに通じるところがあって、映画の雰囲気にもぴったりだったのですが、何より母親と上手く接せられずぶっきらぼうになってしまうところが娘っぽさがぷんぷんして好みでした。どれだけ年をとっても母親の前では器用に振る舞えないかわいらしさといったら。
たまたま見た「ボクらの時代」で伽奈さん×加瀬亮さん×もたいまさこさんの鼎談があり、そこで撮影中の出来事も語っていて食べ物が本当においしかったという話を仕入れていたので、映画の中に出てくる食べ物をついついチェックしつつ、引きのシーンが多かったのでどれがどうなっているのかはよくわからないままでした。
擬似ではなく現実としてチェンマイへ行きたくなりました。