西加奈子「こうふく あかの」

こうふく あかの
西さんの描く物語はところどころに男くささがにじんでいるようで、この作品も猪木が出てきたりしたのでむふふとなってしまいました。地続きになっていてもみどり編とは違った世界で、なんだかんだ言いつつ結局人間の体温に安心するような、やさしい場所でした。あかとみどりでそれぞれ完結してはいますが、手元に置くとしたら装丁もきれいなので二冊一緒にそろえておきたいです。