festa do i-dep!!! -market- Vol.2

music live

エレキの楽日に行けなかったのはこのイベントがあったからで、その他にやるべきことはたくさんあるというのに、どうしてもときめきたかったので行ってしまいました。フェス並に豪華で最初から最後まで楽しみたかったのですが、少しだけ自制をしてフロアへ入ったら中村さんがDJをしていました。
お客さんの入りは踊るスペースもあるしのんびりもできるし、ちょうど良い具合で、男女比も半々ぐらい、ぱっと思い浮かんだのは健全な20代の遊び場、という表現でした。メモはライブアクトについて少しだけ。

DJについてはそれぞれおっしゃれーで聞いていて心地よいものばかりで、流したものをそのままくださいと言いたくなるほど気になる曲がたくさんかけられていました。自分たちの曲もかけたりしてお客さんも盛り上がって、フロアは常に熱気に満ちていました。

Fusik
リズムに踊らされ、低音があちこち行きながらもサックスの音に結局は耳を持っていかれてしまって、自然と揺れてしまうような音が次々と流れてきました。男くさくはあってもそんなに汗臭さはなくて、野外で聞いたらもっと気持ちよさそうです。


Q;indivi(Electric set)
i-depはもちろんですが、彼らが出るから今回のイベントに無理してでも行ってしまいました。ときめきたかったので仕方がありません、生で聞いてみたかったからどうしようもありません。
念願のQ;indiviはDJ二人が後ろで機材をいじくり、及川リンさんが前方で歌うという形態だったのですが、DJの二人は基本的にデジタルな機材をいじくっているのにただ一つ生音だったのが、金か銀の棒がのれんみたいに連なっていてしゃらしゃらというときめき音を出す名前のわからない楽器で、さすがときめきポイントをわかっていらっしゃる、と見事にその音で心を揺らがされてしまいました。あれはずるいです。
最初は加工されていない生声に慣れず、音源の方が良かったかなあとも思ったのですが、少女のはかなげなところだけではなく声がきちんとした意志を込めたものに感じられて、次第にイメージと寄り添うようになりました。鈴虫などの音に加えて世界観がばっちり再現されているなあと思ったのはバックスクリーンに映し出される映像、ではなくて照明でした。全体的に暗く及川さんの表情はほとんど見えなくなって、彼女はシフォン生地のワンピースを着ていたのですが、そのスカートのすそがふわふわと揺れる感じがイメージにぴったりすぎてくらくらしてしまいました。逆光でシルエットが浮かび上がる様も良くて、すそばかりに目が行ってしまいました。開かれているのにどこか密やかな感じがあって、その秘めた感じが気になってしまう要素の一つなのかもしれません。
まだまだこれからと思ったらあっという間に終わってしまったので、今度はもっと長い時間で見てみたいです。


Free TEMPO＋SAWA
Free TEMPOのDJはサイドではなくメインステージにて。相当盛り上がっていてにやにやしてしまいました。途中でSAWAさんを呼び込んで歌ものになったのですが、SAWAさんが元気いっぱいなのに色気があってドキドキしてしまいました。ただ歌に関してはまだ垢抜け切れていないかなという印象だったので、これからライブで馴染ませていったらもっと魅力的になりそうです。


Mitsuto Suzuki&In My Own Band
二階フロアにて、四人が輪になって紡ぎだした音はエレクトロニカーな優しいものでした。鍵盤の音も静かできれいなものが多く、それぞれの楽器もゆっくりと移り変わる情景を描いているかのようでした。ふかふかのソファもある二階だったため話に熱中している人も多く、水と油のように喧騒と相容れない種類の音だなあという印象もあって、静かなところでうとうととしながら聞きたくなりました。そして今調べてみたところbeatmaniaの音にも参加していたらしくちょっとびっくりしています。


i-dep
ライブバンドになりたかった、と中村さんが言っていたのですが、きっちりライブバンドとしての演奏を聞かせてくれました。以前見た時の印象より肉感的になっていて、おっしゃれーな音なのに気取りすぎてはいなくて、ショーケースを見ているかのような感覚はありませんでした。音が直に伝わってくるあの感じ、人と人とで向き合っているからこそ響いてくるもの、フロアとステージの一体感まであって、「eyes to eyes」では特にぐっときてしまいました。


携帯やデジカメで写真や動画を撮る人があちこちにいて、その光に気が散ってしまって残念な気持ちにもなったのですが、ライブは写真よりも音に刻み込んだ感情やそこで浮かんだイメージを大切にしていきたいと思っているので、今回も単純に楽しかったです、という感想しか出てきません。リキッド全体が会場だったため風船で飾ってあったりカフェにも特別メニューがあったりと楽しませようという気持ちがダイレクトに伝わってくる、とても良いイベントでした。また来年！