原田郁子「ケモノと魔法」

ケモノと魔法
あたたかくてやわらかくてやさしい、よりもせつなくてさみしくてこころぼそい音がはじかれて歌で紡がれていました。上手く言葉では表現できないような心の中のもやもやを表現しているようで、わけもなく泣きたくなる時の感傷を思い出してしまいました。たとえ共感してくれなくても静かに寄り添ってくれるだけで分け合えると思える、不思議な感覚。光に満ち溢れるのではなく陰が差している不安の余韻、あるいは予感が漂っていて気持ちをコントロールされてしまいそうになりました。