呪文のように我慢を唱えて、次第にかわいていくアスファルトを見つめていました。新宿にも赤坂にも行きたい気持ちがあるものの、一番悪いシミュレーションをすることでどん底へ落とし込み、ひたすら不安を煽ることで誘惑に耐えました。長い散歩もせずチャレンジもできず、三周年のパン屋さんのセールへ行ったことぐらいしか記憶に残っていません。