朝倉勇「ポールと小鳥」

ポールと小鳥
諭されているような文章でも高慢だとか嫌味だとかいうような印象はなくて、このあとどんな悲劇が待ち受けているのだろうという勝手な解釈を裏切り、やさしいエピソードが続いていました。戦争というテーマを織り込んでいて、人間が生活していくうえでしなければならないことについてもちらりと触れていて、めでたしめでたしの児童書のジャンルではあるかもしれませんが、考えさせるようにもなっていました。