光浦靖子・大久保佳代子「不細工な友情」

ひねくれ同士にただよう緊張感がたまらなくて、文章を通じてお互いを思い合っていることが十二分に伝わってきました。好きでも嫌いでもある、友だちだったけれど相方でもあって、そこに恋愛が関わったこともあるのでより複雑になっていて、彼女たちの関係性にあこがれる人もいそうなほど濃密でした。光浦さんだけではなく大久保さんのことも実は好きで、数年前に実費で本多劇場を借り切ってやった公演に行かなかったことを今でも後悔しています。