SHELTER presents 「SOUND ON SOUND 〜SHELTER TOURS 2007 FINAL〜」

七時過ぎに着いたら聞き覚えのある歌声、ハモリ、も、もしやこれって! と急いで入って目にしたものは、ガラガラのフロアでした。ということで一口メモ。

アナログフィッシュ
まさかのトップで「ダンスホール」を聞き逃してしまったのですが、「ナイトライダー2」から「バタフライ」の繋ぎがとても良かったのでしめしめとほくそ笑みました。明るいところから地下へもぐっていく、かげっていくあの感じにぞくぞくします。盛り上がる曲もやりながら最後は「さよなら90'S」で、切り取られた過去の風景がダイジェストのように頭の中によみがえってきて困りました。十代がまるまるつまった90年代のあの頃のことはまだ、整理がつきそうもありません。印象的だったのは、斉藤さん渾身の「かっとばせー!」という叫び。


riddim saunter
以前見た時より一層激しさを増していて、ちょっと質が変わってきているのかなという印象を受けました。クラブ寄りから少しライブハウス寄りになったような気がします。彼らの時もまだあまりお客さんが入っていなくて、リディムの場合はお客さんがいればいるほど、熱気があればあるほど相乗効果で楽しくなるのだろうなあと感じました。気づけばほとんど立ってドラムを叩いていたり、トランペット吹きながら鍵盤弾いているあの人に釘付けになったり、雄々しくがむしゃらなのに茶目っ気のある人たちはこれからもどんどん変わっていくのでしょう。今度のアコースティックアルバムも今までと違っていそうで、楽しみです。


54-71
音源でしか聞いたことがなくてやっと見られた! 格好良い! と興奮してしまうぐらいしびれてしまいました。いつもそういうパフォーマンスなのかわかりませんが、ソファに座って歌いながら登場したり、隠されていた小さめの幕がおろされたら直方体の鉄骨の中で三人が窮屈そうに楽器を演奏していたり、何がなんだかよくわからないのに真剣さがひしひしと伝わってくるので目が離せませんでした。中腰のギターの人がとてもつらそう。三人編成の時と違っているみたいなので今回のことしかわからないのですが、普通なら半笑いでやってしまいそうなことも真顔でやってみせる、並々ならぬ覚悟のようなものを感じました。ソリッド、という単語が思い浮かんで、ベースラインがこれまた格好良かったです。


これでファイナル、満員近くにするならまだクアトロとかの方が良かったのかもしれない、などとずっとガラガラだったフロアを見て色々思ったりもしたのですが、個人的にはどれも見たい人たちだったので満足です。AXではスパルタのイベントがありましたが、アナログはすぐ見られる機会があるから、とUNITのNO MARKの方が気になってしまって恵比寿駅に着いた時、つい代官山へと足が向きかけてしまいました。