924 presents Syrup16g "UP TO THE WORLD" FINAL

原宿からAXまで歩いていると、ほんのりただよってくる銀杏の香り。余裕がないので本当の一言メモです。


THE NOVEMBERS
繊細さを持った世界で、叫び声を上げたとしても高音まであまり癖のないものだったので聞きやすかったです。ステージと客席との温度の差が見て取れたのですが、ステージから伝わってくる覇気がとても強いもので、視線をつかまれる感覚がありました。


serial TV drama
曲の展開がちょっと面白い、というような印象で声は含みを持ったなめらかなもの。音も厚いので安心して聞くことができて、決して悪い意味ではなくタイアップがついたらぽんぽんと売れてしまいそうな気がしました。


Syrup16g
最初の方のお互いが様子見な感じ、少しぴりぴりとした空気、一つひとつを見逃したくない聞き逃したくないというステージへの視線の強さ、その緊迫感に懐かしさを覚えつつ、昔演奏した新曲というおかしな待遇の音を聞きながら三人の世界をじっくりと味わいました。「途中の行方」というタイトル、宙ぶらりんな状況の私にはぐいぐい食い込んできました。次第に盛り上がってきて少しだれてしまったかなと感じたりもしましたが、アンコールでは「相思相愛」という単語しか思い浮かばなくなってしまって、愛されているのね、愛しているのね、と笑ってしまいました。サプリメントの役割を持っている彼らのライブを見ると、成分のわからない何らかの液体で身体のどこかの部分が満たされるような気がします。それは元気でもやる気でもありませんが、きっと必要なものなのでしょう。