Sense of Wonder

組み立てていると時間がかかりそうなので、携帯からの報告メモに加えて箇条書き。終始ゆるかったのでばっちり見るというよりも景色の一部にライブがある、というような印象でした。

  • 渋滞につぐ渋滞で結局着いたのが十一時頃でした。小雨が降る中聞こえてきたのがペイデイ!BOSEの「待ちに待った」という歌声が流れてくるものの、その待ちに待ったものを全部見られなかったことに早速後悔。そんなー!というわけでハロワは一曲しか見ることができませんでした。確か夜に関東のイベントへ出演する予定と記憶していたので、その関係で出番が早めに設定されたのかもしれませんが、納得できても切なさは拭えません。笹沼さん、ワークシャツの笹沼さん、エンジョイしているところをもっと見たかったです。
  • 会場には雨対策してないなかったのか、傘をさしている人や濡れてる人がそこかしこにいました。半そで短パンサンダルの人は寒そうでちょっとかわいそうでした。
  • リストバンドは紙にSense of Wonderと印刷されたものでした。係りの人がきっちりと装着してくれて、でも雨でふやけてしまわないだろうかと少し心配にもなりました。
  • トイレは簡易用ともともとついているものとがあって、女子はそこそこ列が出来ていました。タイムテーブルや出演者の載った案内紙はなく、公式サイトの案内図を拡大コピーしたものがはり出されていて手作り感たっぷりでした。けれど会場自体が思っていたほど広くなかったので、ぐるりと回って把握できる距離でした。ステージ間もあまり離れていなくて音の干渉もあるにはありましたが、お互いに邪魔するタイプのものでもなかったので、うるさいとは感じませんでした。
  • UAは音楽隊に囲まれて歌姫のイメージでした。たくさんの楽器があって声もその一つになっていました。
  • お待ちかねのソウルセットは新しい曲を一つもやってないのに全然古くささを感じさせなくて、イベント仕様でJIVE〜がワンコーラス分しか聞けなかったのは残念ですが、今日はSTILLがぐっときました。後ろでゆらゆら見ようと思っていたのに、楽しい気持ちを我慢できず、ついつい前の方へいって跳ねてしまいました。笹沼さんはというとビッケがかぶって思うようには見られなくてもやもや。でも指さばきはばっちり凝視したので大丈夫です。ちなみにビッケは髪がのびていてカラーもしていなかったため、また年齢不詳スタイルになっていました。ステージの前方が雨がたまってしまうため、後ろに下がっての演奏。俊美さんが前までぐいぐい来て弾いてくれました。年末まで待てなかったので、雨の中でも見ることができて良かったです。
  • 有機栽培コーヒー飲んだり玄米温汁食べたり、身体に良さそうな食べ物が充実していました。手作りマフィンやクッキーも美味しかったです。民族とかオーガニック系のものが多くてリユースカップなどを使っているのが印象的でした。ゴミ箱もいくつか種類わけされていてリユース専用のところもありました。他に雑貨や服も民族系のものが集まっていて、露店感覚で見るのが楽しかったです。お香が苦手だったのでそれはちょっと辛かったですが、同じ系統でもこんなに違うものなのか、という種類の多さにもびっくりしました。
  • 全体的に見て人はそんなに入っていなくて、場所が山中湖なので車で来た人たちは一度出ているかもしれません。私も誰かをそそのかして車に乗せてもらえば良かったです。山中湖をぐるりと回ったりスワンこぎたかったです。
  • ステージはゆるやかな中進行して、雨さえなければねっころがりながら夢うつつで聞きたかったです。それでも景色は幻想的で、霧やら雲やらもやもやしていて動きをつい目で追ってしまいました。本降りになることはなく、予報とは反対に暮れる前はほとんど止んでいました。
  • みょんみょんした音を聞いたりアコギの音に乗せられる澄んだ歌声にうとうとしたり、何もかもが自由な感じ。
  • クボタさんのDJであっはっは楽しいなーと当たり前のことを思いながらOOIOO、わからないと思っていても実は本能的に知っている言語を操っているかのようで、ベース音にしびれながらも音とたわむれる彼女たちと一緒にたわむれたくなりました。解釈する必要はまるでなくて、あるがままを受け止めた方が面白かったです。
  • group_inouはちらっとだけ見る予定だったのですが、あっはっはあっはっは楽しいな楽しいなと気分を鷲づかみにされてしまったので結局最後まで見てしまいました。彼らの演奏したところはもともとある小屋のようなところで段もないステージ、というより小屋の中だったので機材をいじっているところは見られなかったのですが、見れば見るほどに気になってしまって最初は合わないかもと思っていた頃のことが懐かしくなってしまいました。聞き間違いかもしれませんが、気になったライムは「8ビートCとDと」でした。クラムボンの音がバリバリ聞こえてきて、うるせー等々大口叩いたりしていましたが、それも含めてなかなか良かったです。二人もとても楽しそうでした。
  • 本当は全部見るつもりだったクラムボンは野外にとても似合っていて、そこかしこから発生するシャボン玉のある景色にぴったりでした。心地良くて空に音がとけていくよう。もっと早めに来るつもりが渋滞で遅くなってしまって、その分はライブで返すと言っていましたが、三人なのに音が厚く鮮やかで、どんよりとした空の下でも様々な色を見せてもらいました。
  • トリは全部見たい人たちだったのですが、高木さんをきっちり見ておきたかったのでぶらぶらしながら結局戻ってきてしまいました。セッティングに時間がかかってサウンドチェックにも時間がかかって、彼らも八時間かけて来たということで渋滞が相当ネックだったようです。
  • 曲間に聞こえてくるtoeやno.9の音もわずらわしいどころか気になってしまいました。
  • おしてしまったせいで何曲か削ることになってしまって、本来のセットリストとは違ったものになったのかもしれませんが、ライブを一度見たいと願っていたので野外で見ることができただけでも感謝しています。ろ過されたきれいなもの、透き通った部分だけかと思ったらうわずみのにごりも感じられて、晴れていたら夜空も演出の一部として美しさを倍増させていたのかもしれませんが、にごったままのくもりぞらは不穏さを醸し出していて、上品になりすぎず結果的に良かったです。高木さんの時だけステージ後方にスクリーンが設置されてそこに映像が流されていたのですが、シーンが色と共に散っていきながら少女の笑みをかたどったりして、そこにもきれいなだけではない狂気のようなものを感じられて、そうこなくっちゃ、とニヤニヤが止まりませんでした。荘厳な歌声と麗しい弦の色と、張りつめたピアノの音。ライブよりもコンサートの要素が強かったかもしれませんが、密度の濃いものを見ることができてとても満足しました。
  • サウンドチェック待ちの時に近くにいた、色々なフェスヘ行ったことのあるらしいお兄さんたちが話しているのを聞いたのですが、Sense of Wonderはアラバキにもちょっと似ているところはあるけれど、朝霧に雰囲気としては近いようです。朝霧と比べると開催場所が観光地ということもあって近くに宿もとれるし便利で、天候さえ良く富士山が見られたら最高だった、とのことでした。
  • 終わったのが九時前、ツアーバスも結構ゆるゆるなところがあったのですが、何とか十二時頃に新宿に着けて一安心。
  • 天候に関してはどうにもならないことですが、もう一つのネックが渋滞で、お客さんだけではなく出演者にも影響が出ていたので、もし来年もあるようならそれが一番の問題かもしれません。場所はとても良かったので、何か良い案が見つかって欲しいです。
  • 手作り感あふれるイベントで、何もかもがゆるゆるでしたがそのゆるさが居心地の良さを出していて、是非ともまた開催してもらいたいフェスでした。フットサルをできるスペースもあったし、もっと遊びの面も増やしてくれると楽しそうです。
  • ちなみに一番大きなステージの左右脇ではそれぞれ絵を描いていて、二つ、正確には三つのライブを同時に見られるという贅沢がありました。
  • 二番目に大きなステージは設営したもので、ビニールハウスの球体のよう、パフォーマンスのできるような細長く横にせり出しているところもありました。
  • 来年もまた行きたいです。

以上、夢心地のままの箇条書きでした。