Karaln presents Sortie☆ 〜white side vol.1〜

福岡へ飛びたい欲を抑えてくれたイベントは、色々あって迷っていたのですが音で満たしてもらいたい、思考を乱してもらいたいというやけっぱちな気持ちにもなっていたので勢いにまかせることにしました。新規開店したセレクトショップ発の企画で、どれもこれも見たい人たちばかりだったので巣鴨と言う場所であっても覗きにいきたくなりました。
ガラガラだったらどうしようと心配しながら開演ギリギリに到着したら、列が出来ていたのでびっくりしました。その結果受付に並んでいる途中で聞き覚えのある音が聞こえてきて、ああーと脱力してしまいました。


sgt.
気分に一番近いところにあった、というよりもむしろ自分の感情を音で描き出して欲しいという願いがあった音楽を聞いたのが外で良かったのかどうか。二番手あたりだろうと思っていたらトップだったので、お客さんもたくさん入っていて背の高い男の人が多くステージ上はほとんど見えませんでした。没頭していく様を見たいという欲はあったのですが、視界をさえぎられたとしても目を閉じてその音に酔える種類のものなので、アルコールを身体に入れていないのにゆらゆらと自然に動いてしまいました。
フロアの真ん中あたりで音に囲まれて、少しのお酒で酩酊感を感じることになるだろうな、むしろそうなりたいな、と思っていたのですが最初のタイミングを逃してしまったため、節度を持って正気を保ってしっかりと立ち続けることができました。
久しぶりに聞けた美しいバイオリンの旋律と、繰り返される度に取り込まれていくリズムたち、心の中までかき混ぜてかき混ぜて、判断力がなくなるほどではありませんでしたが音に翻弄され、なぶられて身包みはがされて、静かに狂ってくるってがんじがらめになる気分を味わえました。もっとのめり込みたかったなあ、と自分のタイミングの悪さを呪うばかりです。ちなみにお客さんはたくさん入っていたもののおどりくるうというタイプの音楽ではないせいか、微動だにせずステージを見守っている人が多かったです。でもゆらゆらとしている人もいて、次こそは私ももっと世界に入り込みたくなりました。今年の旅団の野外フリーイベントには参加しないようなので残念です。


avengers in sci-fi
お客さんがガラッと変わったせいなのかステージがよく見える位置で楽しむことができました。前回はちらっとしか見られなかっただけに期待も高まっていて、sgt.で掻き乱されて不安でいっぱいになるはずが、いつの間にやら顔がにやけてしまいました。お客さんの乗りもそこそこ良くなって、次々と変わる楽器の音とマイクを通した声にどきどき。しまいにはキラーチューンの「NAYUTANIZED」を聞いて「私、踊る!」と宣言したくなってしまうほどわっくわくが止まらなくなってしまいました。
行くことはできませんがフジロックにも出るので、初めて聞く人たちを踊らせて欲しいな、来週になったらどんな評価が下されているのかな、と少し先のことが楽しみになりました。今後も精力的にライブを行うようなので、今年中にまた見たいです。



ala
またもお客さんの層が少し変わって、ラストにふさわしい盛り上がりっぷり。フロア全体で踊り狂っているようで、ステージ上でも笑顔がこぼれていて、微笑ましかったです。残念なのは、自分の気分とうまく寄り添ってくれなかったことで、せっかくきらきらと輝く楽しい音楽が流れ込んできているのに、まばゆすぎて直視はできませんでした。その反面、ベースラインが耳によく入ってきて、指弾きだったのでよく見たかったのですが奥の方で半身ぎみなためにちらっとしか味わうことができませんでした。MCでは最近サポートで加わった方と紹介されていたので、前回見た方とは別人かもしれません。曲自体ベースの音が印象的なのかもしれないので、今度気分が上向きぎみの時にでも聞いてみたいです。
アンコールにも応えてくれて、フロアも盛り上がる盛り上がる。ダブルアンコールの拍手もあったのですが、時間の都合上無理ということで、ステージに再び出てきてわざわざもうできませんよ宣言までしてくれて、あたたかい空気がそのまま伝わってきました。


おみやげにはショップが取り扱っている服を着て本日の出演者たちがモデルとなった小冊子のようなものが配られて、これは大事にしておかないと、と大切に保管することにしました。面白いです。