ア・ルース・ボーイ (新潮文庫)

ア・ルース・ボーイ (新潮文庫)

エリート高を中退して自分の子ではない赤ちゃんを産んだ彼女と半同棲して、仕事を見つけるのに妙な差別を受けながら自分の肉体を酷使する職につくようになって、身体は少しずつ環境に応じて変わっていくのに心の変化はほとんどない。周囲との付き合い方や精神的な成長はあるものの根底に流れているものは変わっていないようで、一面において青春ものでもあって、つかみきれないキャラクターをぼんやりと作り上げたりしました。