Dis

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発売当時試聴して気になったもののぐっとこらえていた作品だったのですが、めでたくレンタル解禁となっていたので喜んでジャケットを手に取りました。試聴した時よりも自分の趣向が変わってきているせいか、とても心地良く音が入り込んできて、いわゆるエレクトロニカ系統のもので、冬の方が景色としては似合っていたのかもしれませんが、春の陽気にも彩が加わってよかったです。数日前にイヤフォンのコードがちぎれてしまったため、最初からついている白いコードを使っていて、音漏れもけっこうする上に遮音性が低いので外の音もよく聞こえてくるのですが、外の音が透き通ってきても生活音と演奏音とがうまいことまざってうるさくはなりませんでした。
そうしていると、フィルターがかっているような、膜が張っているようなイメージがわいてきて、頭の中ではゆらゆらと薄い半透明のカーテンがなびいていました。やわらかくてやさしい音楽、そして風景を奏でているようで、サントラのように思える曲もあって、実際に彼がサントラを手がけたことがあると知って素直に頷けました。またびっくりしたことに、Apparat Organ Quartetの一員だったらしく、先日のライブに行けなかったことをまたもや後悔してしまいました。帰りの電車で座りながら聞いていたら気持ちよすぎてぐっすり、よだれさえ出てきそうになりました。