FACTORY*3 LIVE 0120

CSだと2月中旬、地上波だと27日の深夜に放映されるらしいのでメモするのはやめておこうかなとも思ったのですが、曲名に関しては触れずに少しだけ記すことにして閉じます。出演者は the ARROWS / LOST IN TIME / CORNER / 曽我部恵一BANDの四組。
ちなみに見終わった後での率直な感想は「そ、そかべさん……!」でした。


the ARROWS
目当てのお客さんがいなかったせいか、いつもよりフロアの揺れが少なくて、踊っているような人もちらほらという程度でしたが、本人たちはとても楽しそうに演奏していました。スタジオに入った時のセットでアロウズが一番か、と不安にもなったのですが良い具合にあたためていたように感じました。イベントライブでトップバッターということでやはり選曲は攻めものばかり、でももうすぐワンマンでそれだけではない世界も味わえるので素直にリズムを刻んでいました。
暗幕で仕切った後ろ側にトークセットがあって、そちらでライブ後話をしていたようなのですが、そこでリュウジさんが激しいダンスナンバーだけではない世界も表現していきたいというようなことを言っていて、聞き耳をたてながらうんうんと思わず頷いてしまいました。


LOST IN TIME
どんどん力強く安定感が増していくロスト、この編成で見てしまうのはやはりベースの有江さんでした。楽しそうに演奏していて時折見せる笑顔が気持ちを和ませてくれて、指さばきについつい目が行ってしまいました。カウントダウンでも聞いたことがあるものかもしれませんが、ああロストらしいなあと思う新曲があって、ぎゅっと心を絞られるような感覚にもなりました。悩んでいる、悩み抜いている姿も旋律になるのなら、それはそれで美しいことです。


CORNER
名前も編成もまるで知らなかったのですが、HUSKING BEEの方だったから「パンクバンドの〜」と紹介されていたのかとようやく納得しました。アコギ+鍵盤もろもろという構成だったのですが後に楽器がドラムにウッドベースと増えていって、「鉄琴、鉄琴が!」と個人的に反応してしまう生の音もあったりして、やわらかみのある音楽でした。それに反して声は力強くて哀愁のある、朗々としたものでそのアンバランスさもおもしろかったです。MCもゆるゆると、ちょっとしたハプニングなどありつつ「ミラーボールが回ったらモッシュしてください」という言葉には思わず噴出してしまいました。


曽我部恵一BAND
エレ片の時と同じような感じだろうなあと思っていたら、あらあらまあまあ曽我部さん、素敵! 目当てのお客さんが多かったので全体的なノリも良かったこともあるのかもしれませんが、演奏してくれた曲がずっと生で聞きたいと思っていたものだったので、不意打ちでドキドキさせられてしまいました。ワンマンならばやっているのかもしれませんが、イベントライブで聞くのが初めてのものがいくつかあったので、イントロが聞こえた瞬間ざわっと鳥肌まで立ってしまいました。サニーデイ時代の淡くはかなげな部分とソロになってからのパワフルでしっかりとした部分が良い具合に混ざり合っていて、数年前まではエネルギーが強すぎるので距離を置いて見たいなと思っていたのに今回のライブでは輪の中に入り込んでしまいたくなるほど、しなやかさも持ち合わせていました。ステージにはいつも見ていた四人にホーンの二人と鍵盤が入っていて音も豪華で、最後の方ではテレビ用の演出もありながら、これは意欲的にライブへ行きたいぞ、と思わせてくれるパフォーマンスでした。すごい、曽我部さん本当にすごいと思うばかりで自分の白い機体に彼の曲をまだ入れていなかったことを後悔しながら帰りました。


テレビの公開収録はものすごく久しぶりだったのですが、なんとか電車も間に合って一安心。砧スタジオは閑静な住宅街にあって駅前の商店街も味わい深いものでした。他の回にも参加したらしいお客さんがいて聞き耳を立てていたら、どうやら通常のFACTORYだとお台場で収録しているらしく、今回はお客さんが少なかったからなのかなあ、とぼんやり考えました。しかし聞き耳を立てていると前夜のタモさんの番組の話をしている方が多くて、何だかおもしろかったです。