PATROL 〜東・阪・福 警らVol.1〜

山手線で寝過ごして、焦りながら開演ぎりぎりに到着すると上段ではテーブルも出て、フロアは結構ゆるゆる状態。ステージから察するに口口口だったので、前回はじっくり手元を見られなかった分味わおうと、全体がよく見える位置でゆっくりと始まるのを待ちました。カメラもいくつか入っていたのでスペシャか何かで放映されるのかもしれません。


口口口
Queの時と同じく三浦さんと南波さんの二人による、いわば2DJスタイルのライブでした。つながれる電子音、作り出すリズム、奏でられる鍵盤、そしてうつむいて黙々と作業をしている二人。お酒が入っていたのでとても心地良い状態で音が染み込んできて、自然と身体が揺れていたのですがお客さんの盛り上がりはいまいちでした。ANAと客層が被っているのではないのかな、と思ってはいたのですが、そうでもなかったのでしょうか。三浦さんが知り合いらしき方とお客さんが若い、と言っていたのを耳にして、やっぱり少し違っているのかなあ、と残念な気持ちにもなりました。フロアの後ろの方ではANAの大久保さんが気持ち良さそうにゆらゆら。
音源化はされていないので何と言う曲なのかはわからないのですが、もう一度聞きたいと思っていた、三浦さんが鍵盤でドラムプレイをするものを聞けたので笑みがじわりと広がってしまって、再び聞いても音が非常に良かったです。最後はラップをしながらやけくそ気味に「ニューヨーク!」と叫んで、鍵盤を足で弾いたりしてなかなか面白く、最後に南波さんがなぜだか「すいませんでした」と謝っていたのが印象的でした。
昨年のような歌もののバンドスタイルはしばらくやらないのかなあ、と思いながらもどちらにしろ好きなので、ライブがあったらまた行ってしまうことでしょう。


cutman-booche
ボーカルの金宮さん、ちょっとどうかしたんですかと思わずびっくりしてしまったのはその出で立ちでした。帽子をかぶってヒッピー風、というイメージしかなかったので今回黒髪無造作ヘアーに黒縁眼鏡というスタイルに、ANA風にしたのかと思ってしまうほどでした。MCは相変わらずあつくて、今日のイベントにはちょっと温度が高すぎるような気もしましたが、声はやっぱり哀愁を漂わせる良いものでした。ウッドベースの音も心地良く、あまり考えることなく素直に身を委ねられました。


ANA
最初から演出が凝っていて、ライブよりもショウの色濃いものでした。主催者だからか盛り上がりが違っていて、前の方はぴょんぴょん跳ねる女の子でいっぱい、すごく楽しそう。ただ私はふと気を抜くといつの間にか専属カメラマンさんの方を見つめてしまっていて、今回は彼の白い仮面の左耳あたりにライトがつけられていたので、視線の先がよくわかって一層気になってしまいました。大内さんもフードの下の帽子のつばあたりに緑色のライトをつけて不気味さを醸し出してはいたのですが、そのすぐ横を見ればカメラマンさんがいるわけで、ついついそっちの方を見てしまいました。一番興奮したのが、彼がそれぞれのメンバーに寄って撮影するためかステージ中央で大久保さんなどにカメラを向けていた時でした。なぜってセンター! 不気味で素敵。
1月に出る8曲入りシングルの中から2曲分演奏してくれて、初めてライブで聞けたものもあったので満足だったのですが、割とコンスタントに彼らのライブを見ているためかどこか予定調和なものを感じてしまって、大久保さんの声も時折不安定なので心配になってしまいました。お客さんも乗っていて本人たちも楽しそうなのに、贅沢なことに何かが物足りないような気がしてしまって、ライブ中なのにこんなこと考えてしまってはいけない、と再びカメラマンさんに視線を戻してしまう始末。
東京で友達がいないので、今回のイベントの出演者も友達ではない、と身も蓋もないことを言っていましたが、2月24日のイベントに誰が呼ばれるのか気になるところではあります。メジャーに行ってしまったので難しいかもしれませんがアロウズと二マン、福岡でやったのだから東京でもスチャダラ、見つからないならいっそワンマンでもやってもらいたいです。