嫌われ松子の歌たち

嫌われ松子の歌たち

文字からシーンを思い起こして映像が浮かび上がって、足りない景色は想像で補っていたのでそこには音楽がなくては! とのことでサントラを。曲を聞くとそこに流れていた映像がフラッシュバックして、そういえばそうだったと音に植えつけられた記憶に助けられたりしながら、耳も目も脳も極彩色の世界を行ったり来たりしました。飽きることのない、目まぐるしいほどのスピードで曲がくるくると変わっていって、ディズニーっぽいものやいかにもアメリカのミュージカルっぽいものや歌謡曲っぽいものがあって本物っぽいのにあくまで「ぽい」で終わるところが好きだったりします。どこまで行っても「にせもの」でしかないものがなしさ、その背中はとても美しい。