『美しさと哀しみと』

amazonには加賀さん主演の日本版しかなかったので残念。そちらも見てみたいですが、今回見たのはシャーロット・ランプリング主演作。これほど哀しみが似合う女優さんはいないのではないかと言うぐらい表情に憂いがあって、まなざしの一つ一つに意味があるように思えました。もちろん川端康成さんの原作の良さがあるのでしょうが、若い子へ抱くもどかしい気持ちや過去の男の人への抑えた愛情の示し方等々、退廃的でありながらあっさりともしていて、女であることについて考えたりもしました。こうなるとやはり『まぼろし』を手元に置いておきたくなりました。