白イ恋人 SPECIAL

(ROCK'A' TRENCH / WALK ABOUT / Cirrus Minor / TRIP LANE / ミドリカワ書房 / ビアンコネロ)
先週間違えていたのはこのイベントで、お世話になっているM-ONさんかe+さんにお招きされたのでいそいそとO-EASTまで早歩きで向かいました。五時半開演だったのでさすがにそれは無理で、七時ぐらいに到着して中に入ると椅子。椅子?


東放学園の学生さんたちがスタッフとして働いているイベントで、いつもは学校で開催しているのが今回はスペシャルということで会場を大きくしたらしく、一番段の低いフロアには椅子がずらっと並べられていました。お客さんはそこそこというぐらいだったので、一段高いところで立っていればどこでもステージ上が良く見えました。

睡眠不足だったせいかギターバンドの方々には申し訳ないのですがなかなか音と体調が合ってくれずに、バラードで打ち込まれたピアノやストリングスの音を安っぽいなと感じてしまって申し訳ない気持ちでいっぱい、それでチューハイをぐびぐび飲んでやっさグレーを追いやっていたら、もしトップバッターだったらやりきれないと思っていたハマショーリスペクトの緑川さんでした。


ミドリカワ書房
いつものテーマにのって登場した緑川さん、今回のインストアライブに関東圏は含まれていなかったので新曲が聞けると良いなと思っていたらかわいらしい「リンゴガール」続いて演奏されたのはアップテンポで疾走感がある「I am a mother」でした。いつもの白シャツにハマショーを意識したデニムのベストを羽織ってグラサンも装着、こぶしを突き上げノリノリ、でもいつもと比べて髪形がちょっと変。そして相変わらずthの発音が良かったです。珍しく前向きな曲で、「良かったじゃんか」の「じゃんか」のところが好きです。
今回のライブではMCを普通にやっていて、あらかじめ録音されていた日記ダイアローグらしきものが流されることはなく、次は拒食症の娘を持つ母親の心情を歌った「メシ喰えよ!」で、五月のワンマンでは確か聞けなかったので歌詞を聞き取ろうと必死、けれどその内容のことは曲名を聞いたらすっかり忘れてしまいました。
私の中では異邦人ソングとなっている、苦情がくるかもしれないということでレコード会社から歌入れがNGとなってインスト曲として収録された「母さん」は、ライブにおいては普通に歌っていくらしく、声が不安定かなと思うところもありながら情感を込めていました。
大体4、5曲だったので次のチューで終わりかなと思っていたら緑川さんは「ブサイクに、幸あれ!」とお決まりの科白を言い出したのでもしかしてと期待すると「顔2005」のイントロ、かきならされたギターと入り込んでくる鍵盤の音で椅子に座っていた人たちもそこそこ盛り上がっていて、またしてもガンボ堂のシモンさんばかり見てしまいました。そして最後はやっぱり「チューをしよう」、コールアンドレスポンスでは釈 由美子、かわいいな、チューしたい、と変わって言ってなぜだか生まれる一体感があり、楽しい時間を過ごすことができました。緑川さんのライブはライブというよりもショーの意味合いの方が強いかもしれません。ああ、早く『日本以外全部沈没*1のテーマ曲が聞きたいです。


ビアンコネロ
トリはだれだろうかと思っていたら四本のマイクが並べられて、一度見てみたかった人たちだとわかって嬉しくなりました。まったく音を聞いたことがなかったので、どのようなものなのか想像していたら、左へいくほど色が濃くなる三本のアコースティックギターとピアニカ、そこに重なる四つの歌声がとてもとても綺麗で、これはこれはと耳をすませることにしました。
四人がそれぞれ良い声をしているのに声質が違うので、曲ごとに担当する人が違えばカラーも変わっていって、そこに重ねられるハーモニーが何とも心地良いものでした。キャラも立っているので受け入れられやすそうで、様々な広げ方がありそうです。個人的にはちょっと癖のある古賀さんの声が好きでした。


帰りの物販スペースには各バンドのメンバーがいて、めずらしく緑川さんがいて白いなあと横目で見ながら階段を下りて、ユーロスペースへ。会員カードを再発行してもらって手数料300円。そしてツタヤへ行って再発行申請をして仮カードをもらってひとまず財布事変の一件はこれで落着。