オトナのオモチャ vol.1

(tobaccojuice / PaperBagLunchbox / トミーザグレイト / barbi / ザジ / ハニワニバイシクル)

恵比寿ではキャプスト、代官山ではVOLAがワンマンでそれぞれ行きたかったのですが、心の赴くままにしてみたらこちらのイベントに行くことを決めていました。どれを行っても楽しめたことは確実ですが、今日はタバコのライブが見られて本当に良かったです。



ハニワニバイシクル
少し遅れていったのであまり曲を味わうことができなくて、ベースを三味線のように弾いているところがおもしろくもあり、そしてそのベースさんが今日のライブで最後ということを知って驚いてもいます。心ここにあらず状態で見てしまったのが終わらなかった仕事のせいというのがなんとも。


ザジ
甘いというか切ないというかけだるいというか、曽我部さんを思い出すようなそんな声がちょっと好みだったのですが、歌詞がなかなか聞き取りにくかったのでもらったデモで少し確かめてみることにします。



トミーザグレイト
コンピでしか曲を聞いたことがなかったのですが、生で聞いたらきっと楽しいだろうなあという予想通り、様々な音が鳴らされてわくわくしました。声さえ楽器というか演奏しているかのようで、ほとんど歌詞がない曲では声がリズムをとっているみたいにも聞こえました。


tobaccojuice
タバコとPBLが出るからには行かないと、と思った今回のイベント、彼らを前回見たのは924のAXでしたが、その時よりライブハウスの大きさもお客さんの多さも劣ってはいましたが、ぎゅっと凝縮されたものを見させてもらえて、一曲目を聞いた瞬間に今日来て良かったと即座に確信しました。たぶん新曲だったと思うのですが、松本さんのやわらかく哀しみを秘めた声に楽器の音が重なって、とても綺麗でした。曲と戯れるようにステージを目一杯使って身体を動かす松本さんは楽しそうで奥行きがありそうで、それを支えている音も厚くてしっかりとしていて、しばらく浸っていたいと思うほどに心地良い空間でした。
彼らのライブを見ようか迷っている人はMCの熱さに尻込みなんてしないで衝動のままに行くべきだ! と鼻息を荒くしておきます。


PaperBagLunchbox
タバコの後にはやりにくいだろうなあと思いながらも、すっと彼らの世界へと連れていってくれました。先月ほどではなかったですが、ライブで音で声で思考を乱してもらいたかったので始まりから最後まで心の中が騒がしかったです。そのせいか記憶がちょっと曖昧になってしまいました。
彼らの音楽はもっと多くの人に見てもらいたいと思うのに、ライブはひとりで見ていたいと思うのが魅力のひとつ。
中野さんの吐息から始まった「オレンジ」では曲中にも様々な彼の言葉が紡がれて、その語感や世界を楽しんでいました。続いては前回初めて聞いた、途中で曲調が変わる曲。笑顔でドラムを叩いているアイさんのリズムに合わせて少し身体もゆらゆらと。それから「ふらつく夜の」で情景を思い浮かべて現実との境界線があやふやになっていました。口笛が吹けないと、MCというか歌いながらささやく中野さんの声にギターが混じって鍵盤の音も混じって鮮やかに曲に入っていって、その流れが好きでした。この辺順番が怪しいのですが、「アコースティックボートの〜」という曲が演奏された時に、倉地さんのベースラインがとても好きだなあと思ったことは鮮明に覚えています。意識が朦朧としていたので、もしかしたらもう一曲ぐらい演奏されていたかもしれません。

来週もライブがあって来月もわんさか予定があるみたいなので、どれに行こうか迷ってしまうほどなのですが、しばらくライブで聞いていないものを演奏してくれたら良いな、と思いながら来週仕事が早く終わればチケ代もお買い得なので映画を我慢して行ってしまいそうです。


barbi
十時過ぎていて驚きつつ、そういえば彼らのことをハイラインのインストアイベントで見たのだったと思い出しました。その時はアコースティックセットだったのでやわらかい部分しかわからなかったのですが、今日はバンドとしてギターの音も厚く、ボーカルを取る二人の声が重なり合って心地良かったです。


PBLも見れば見るほどにずぶずぶとはまりこんでしまっているのですが、今日はタバコのライブが本当に印象的で、あれ、こんなにひきつける力を持っていたのかと思うほどにぐいぐいと意識を引っ張られてしまいました。
そして家に帰ってはライブ前までに終わらなかった仕事をやらなければならなく、明日のお昼発送なのでこれから自業自得の時間を過ごすことにします。