ミドリカワ書房 ワンマンツアー2006 「もうひとつの土曜日」

ohanaのライブに行きたかったなあ、なんて気持ちは振り払ってホテル街。彼のライブはもはやショーと呼んだ方が良いのかもしれません。

スクリーンに映し出されたのは今回のライブのリハにおけるドキュメント風映像で、それからハマショーのテーマ曲がかかって入場。MCはあらかじめ録音されたものを流したり、実際にその場で話すものもあったり、茂木さんの架空ラジオ番組があったり、色々と工夫がされていました。
個人的にはもう一度聞きたいと思っていた「続それぞれに真実がある」を見られて満足していて、ハンドマイクで腰を振ってみたり色っぽくしてみたり、それまでと違って激しい音の中で力強く歌い上げる緑川さんはとても楽しそうでした。おまけにリンゴガールのカップリングである「彼は昔の彼ならず」もわざわざ着物にきがえる時間までとって披露してくれて、こぶしもきかせてやる気満々な姿も見られて面白かったです。
たぶんみんなのうたの曲は全部歌って、それにひき逃げの歌の「DRIVE」と、ハマショーに対抗してつくった妊娠をテーマにした曲の「I am a mother」、そして相変わらずひねくれ具合に磨きがかかって異邦人?なんて連想をしてしまった、死刑を一週間後に控えた息子が母親に向けて書いた手紙の「母さん」という曲が新たに披露されました。「I am a mother」は発音も英語風にきちんと紹介しつつ、曲調は明るめでポップで前向きだったのですが、力強くて結構好きでした。
本編最後は恒例のポップチューン「チューをしよう」で、自然と笑顔になって手を叩きながら、コールアンドレスポンスでは「チューをしよう」→「ナタデココ」→「安めぐみ」→「(確かかわいいとかそういう感じの言葉)」→「チューをしよう」と変化していて、スペ中時々やらないかなあと終わった番組について思いを巡らせてしまいました。
アンコールではまず緑川さんが一人でTVK企画で作ったという「中華まん」の曲を歌って、それからサポートのガンボ堂さんのメンバー紹介、名前を呼ばれた順に位置について楽器の音が重なっていくのが格好良かったです。全員揃ってからは聞きたかった「私には星が見える」、ひねくれた曲もつくるのにこういうストレートなものもあるから気になってしまうのかもしれません。ラストは最初のドキュメント映像に出てきたホワイトボードのセットリスト通り「笑って俺について来い」で力強く終了。ニューミニアルバムが7月19日に発売されるようで、またひねくれたものばかりなのかもしれませんが、「I am a mother」を意外にも気に入ってしまったのでまたタワレコ新宿店で聞けることを楽しみにして待つことでしょう。