『拘束のドローイング9』*2

終わってしまわぬうちにと思いつつも眠ってしまったらどうしようという危惧を携えて、雨の渋谷を歩いてシネマライズまで。ネタバレも何もありませんが、少しだけ。
寝ることもなくずっとひきつけられっぱなしでした。かなりの集中力が必要だったみたいで、いつの間にか身体に力が入っていました。映像は日本のものなのに流れてくる曲が違うと印象が違っていて、日本なのに異国のようにも見えました。間違った日本の描き方、という捉え方をされるのを考慮した上でわかってやっているような印象。うねりに途中、音に酔ってしまいそうでした。それでもあの世界に入りたくて、サントラが欲しくなってしまったのも事実です。
象徴的でありながら直球でもあって、幻想的であっても現実部分もあって、比喩でくるんでくるんで際どい映像も織り交ぜつつ展開していくところはまさに寓話的。
こういうのが好きかも、と思って見に行く人にとっては満足できるものでした。映画というより芸術作品として見たという感じ。、金沢の展示に行きたかったなあと昨年の出来事を後悔したりもしました。アートブックは高級だったのでタワレコでさんざん散財した後のこともあってあきらめたものの、今になって気になってきています。
注意のようなものを記しておけば、途中映像で厳しい部分もあるので最初は教育テレビ的映像にふむふむとなって見入っていた人は気をつけてください。

個人的なメモは一つだけ、たぶん裏千家