liquid surprise'01. SLY MONGOOSE vs TOKYO No.1 SOUL SET

昨年のライブでは久しぶりに見たせいか割と感傷的*1になってしまったのですが、今年は精力的に活動してくれてよく考えればライブも四回見ることができたので気持ちにも余裕を持つことができました。しかも今年はソウルセットのライブでサポートをしている、気になってたまらないベーシストのハナちゃんこと笹沼位吉さん率いるSLY MONGOOSEとの対決があるということで発表された時からわっくわくしていました。
ライブで惚れっぽいのでくるくると変わってしまうかもしれませんが、現時点で一番好きなベーシストは笹沼さんです。今日見て改めて音だけではなくプレイスタイルも好きだと感じました。
SLY MONGOOSE
タワレコで試聴できたのでちらっとだけ聞いてみた時はそれほどでもなかったのですが、やはりライブでは音が直に伝わってくるので楽器が鳴らされた瞬間からぐらっときてしまいました。ボーカルがいないのにそれぞれの楽器がメインをとる部分があって、一つ一つが格好良い。ドラムに加えてパーカッションもいて笹沼さんもいるので支える音が厚い厚い、もう、大人で渋くて男くさい骨太の音楽に身体が自然と動かされていました。ライブで聞く機会を与えてくれてありがとう、とソウルセットにも感謝。
と、彼らの音に浸っていたらニューアルバムが3月8日に発売することを言っていて、そういえば一切MCなかったなと思っていたらその中で一曲ゲストとして歌っている人たちが迎えられました。最初名前がよく聞き取れなくてフロアがうわっと盛り上がったのはなぜだろうかと疑問に思っていたら、出てきたのはなんとスチャダラパー! アルバムを聞いてぐいぐい引き込まれていたのに今年彼らのライブが見られなくて残念がっていたら、なんてタイミングで! と心の中はお祭り騒ぎでした。アルバムの曲の後にせっかくだからということでバンドスタイルで「スキマチック」を歌ってくれて、これがクリスマスプレゼントか、神様ありがとうと大感謝しました。

TOKYO No.1 SOUL SET
いきなり「Jr.」のイントロが流れてびっくり、終盤でやるものだとばかり思っていたので、ライブを巻き戻したかのような選曲に身体が動いて動いて大変でした。その後も「change my mind」、大好きな「JIVE MY REVOLVER」と立て続けに演奏するものだから楽しくて楽しくてたまりませんでした。
前回のワンマンではアルバムのライブということで新しいものからが割と多かったのですが、今回は対バンで持ち時間が少なかったせいかゆるゆるのMCも一切なく懐かしい曲もたくさん披露してくれてお客さんも自然と手を掲げていました。やっぱり「SUNDAY」での盛り上がりはすごかったです。OUTSETの曲も段々馴染んできていて、過去ではなく現在の音も記憶に上手く入り込んできました。
ベース観点から行くとSLY MONGOOSEから指引きの笹沼さんを何度も何度も見てしまい、フードファーつきのアウターを着たままずっと演奏していたのがソウルセット中盤で脱いだところまで確認してしまうぐらい、目を奪われていました。「Key word」では思う存分指の動きを味わうことができてお腹一杯でした。
本編は「OUTSET」で締めて、アンコールはSLY MONGOOSEも加えてステージ上は9人という豪華な演奏家たちによって「ELEPHANT BUMP」が奏でられて、これでもかというほどの音の厚さは圧巻でした。さらに最後はスチャダラとロボ宙さんが加わってライジングでの酔っ払いビッケ話も出たり、BOSEが「来年もアルバム出しちゃおうよ」と上手いこと誘導してくれたりして「MORE BIG PARTY」が始まりました。ラップが入るのでCDとは全然違っていて、歌詞を聞き取ろうと思ったのですが無理でした。ステージ上には開演までの時間や繋ぎの間にレゲエ調の耳に残る選曲をしてくれたDJさんも加わって総勢14人、贅沢すぎでした。

何度も胸を抑えているように見えたのでビッケの喉の調子が悪かったのかマイクが悪かったのか、声がつぶれているというか音が割れているように聞こえたのがちょっと残念だったのですが、それ以外はサプライズもあって笹沼さんもよく見られて何より盛り上がりもすごくて、今年の活動にひたすら感謝するばかりでした。私にとってのソウルセットはもう本当に、曲ごとに記憶と感情が刻み付けられてしまっているので他のアーティストとは別ものなのですが、それが過去のものとしてではなくこれからも続いていって、新たな曲と記憶と感情が刻まれていくことが嬉しかったです。

ライブ以外のメモと言えば、ソウルセットライブでは必ずと言って良いほど見かける良々さんを今回も何度か見かけたことと、着ている人のを見て良いなあ、明日着て行こうかなあと思っていたライブTシャツを終演後に買おうとしたらすべて売れ切れで意気消沈してしまったことと、手元に音源があるものも数曲あるため購入するのは控えようと思っていた笹沼さんの「BASS ON TRUE STORY」を買うのを必死でこらえたこと、ぐらいでしょうか。そういえば昨年は行く時に雪が降っていたのだったなあ、なんてことを考えながら渋谷ツタヤへ寄るのは諦めて素直に電車に乗りました。1月にまた、見られると良いなあ。