たどたどしい少年の声がとてもかわいらしくて、それぞれの話を見ながら優しい気持ちになれました。大人には見えないところで人形が動き出すなど、子供だけの世界が上手く表現されていて、ぬいぐるみの熊が主人公なのにおもちゃで遊んだりするというファンタジーさも不思議ではあるのにすんなりと受け止めることができました。ただ途中想像が先走りしすぎて、ルドヴィックが怪我をしてしまった時に、世話をしてかわいがっていた人形の糸を使うのではないか、そんな残虐な描写も現実としてえがいてしまうのかとドキドキしてしまいました。そんなことはなく、人形はルドヴィックのもとへと戻ってきたので一安心。
思い出したように見たくなる作品だろうな、と思いながら映像特典などを見て、予告を見てみるとあれ、と思うところがありました。日本版吹き替えを見てみると、やっぱり違和感が沸いてきて、はなさんがナレーションをしていたのですが、この作品には少し合わないな、というのが素直な感想でした。かわいらしい声であるし雰囲気は合っていると思うのに、何だかちぐはぐな印象。残念ですがもしこの作品を小さな子には吹き替えではないもともとの少年の声で味わってもらいたいです。