「::: cafe ano チェコアニメ上映会 :::」*10

ヤン・シュヴァンクマイエル 『ジャバウォッキー』('71/14分/カラー)

イジ−・トルンカ 『手』 ('65/19分/カラー)

ブジェチスラフ・ポヤル 「ぼくらと遊ぼう」シリーズより 『お魚の話』 ('65/14分/カラー)

ズデネック・ミレル「クルテク」より 『もぐらくんとみどりのほし』 ('69/8分/カラー)

場所がわかるのか、予約は電話だけで良かったのか、サイトで見たら25日の情報しかなかったのに大丈夫なのかと一人で不安がっていたのですが、無事上映会は行われました。渋谷と原宿の中間にあったano cafeはかなり私好みの場所で、普段から通いたくなるところでした。お店の人の雰囲気も、ケーキもおいしそうで、時間がなかったために上のチェコショップに行けなかったのが残念です。
カフェの壁に小さなスクリーンをつくって席着いてまずはチェコと同じ作り方をしたというビールを味わい、それからぷうんと良いにおいがただよってきたチェコの料理をいただきました。ソース無しのお好み焼きのような味がした焼きものと、ウィンナーとキャベツ。香辛料がきいていて、ビールによく合いました。食べ終わった頃に上映開始、そして野菜入りスープが運ばれてきました。

上映された作品で見たことがあったのは『ジャバウォッキー』だけだったのですが、見事にどれも私が好きな作品で、他のものも見たくなってしまいました。『手』は不気味で滑稽でほんの少し黒く、後味が悪いの大好きな私には持って来いの作品。『お魚の話』は出てくる二匹がかわいらしくて、やりとりがトムとジェリーを思い出させながらも、字幕が「ですます調」だったところもまた気に入ってしまいました。くすっと笑うところもあって、DVDレンタルされていなくても買ってしまいそうな勢いです。クルテクは、人形などで見て気持ち悪い気持ち悪い私の好きな気持ち悪さではないから余計に気持ち悪いと思っていたものの、実際に映像で見てみると結構かわいらしくて驚きました。お話自体もやさしいもので、やっぱり他のクルテク作品も見たくなりました。

お店の方がちらっと話してくれたのですが、ヤン・シュヴァンクマイエルは新作を今撮っていて、展覧会も夏にやるそうなので是非行きたいです。*1

神奈川県立近代美術館(葉山)にて展覧会
『造形と映像の魔術師 シュヴァンクマイエル展 幻想の古都プラハから』
9月10日[土]−11月6日[日]

そしてサイトを見てみたら、こんなものを発見。

◆◆◆ 驚異のマジック ヤン・シュヴァンクマイエルナイト ◆◆◆

◆ 日時 ◆
8/20(土)オールナイト 22:30〜上映開始

◆ 上映作品 ◆
悦楽共犯者 (1996年制作/87分)
短編A ・『J.S.バッハ〜G線上の幻想』(1965年/10分)
・『シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック』(1964年/11分)
・『家での静かな一週間』(1969年/20分)
・『庭園』(1968年/17分)
・『オトラントの城』(1973・79/18分)
・『ジャバウォッキー』(1973年/14分)
短編B ・『棺の家』(1966年/10分)
・『コストニツェ』(1970年/10分)
・『エトセトラ』(1966年/7分)
・『アッシャー家の崩壊』(1980年/16分)
・『レオナルドの日記』(1972年/12分)
・『ドン・ファン』(1970年/33分)
オテサーネク(2000年制作/132分)

見たい、見たい! けれどその日私は北海道へと旅立っているかもしれないので、物理的には無理です。劇場で見たかったものが一日で見られるなんて贅沢、そうそうありません。このタイミングの悪さには、自分を呪うしかありません。


チェコカフェ、気に入ってしまったので渋谷に行って時間がある時にはふらりと寄ってみたいです。お店で自由に見られるようになっていた「おやゆびひめ」の絵もきれいで、それを見ているだけでものんびりできそうなので、お気に入りの店にしたくなりました。