いつか、きっと [DVD]

いつか、きっと [DVD]

大いなる勘違いをしていました。『8人の女たち』に出演していたイザベル・ユペールの主演作品だと思って見ていたのですが、少し年取ったのかそれとも若かれし頃のものなのか何だか別人のようだと感じたのは、本当に別人だから当然でした。私はエマニュエル・ベアールのことをイザベル・ユペールだと思い込んでいたのでした。これだから日本人は困ります。
母と子の絆をたどたどしくも織り成していく物語で、後になってこれがロードムービーとなっていることに気がつきました。キーとなる花も妖艶だったり素朴だったりして、映像も綺麗でした。何より主人公の女の人の化粧というか顔つきがどんどんと素直なものになっていくところが印象的で、でも最後までピンヒールを決して脱がないところに女としてのプライドを感じました。題名だけを見ると癒しを求めた女性をターゲットにしたものだろうという穿った見方をしてしまいがちですが、そういう部分もありつつ女の力強さというのを学べる作品でもありました。