「SION20周年記念ライブ〜東京ノクターン〜」

最初の「SORRY BABY」という曲が聞き覚えがあって、小雨がパラつく中始まったライブに、ああ心地よいなあと思っていたら、SIONが空を指を指していたのでふと振り返りました。皆、ステージから目をそらして、空に現れたものを見つめていました。まるで演出されたかのように出てきた、きれいな虹。寒さのせいだけではなくて、鳥肌が立ちました。
激しい曲もあったけれど身体に染み入るような音がステージから流れてきました。吸いも甘いも私よりたくさん経験している分、歌詞が意味を持って耳に入り込んできました。ハスキーボイスがとても色っぽくて、チケット引き換え時にリハの音が聞こえてきて「これは持っていかれるな」と思った通り、ステージ上の彼を見たりもしましたが、目を閉じてうっとりともしてしまいました。かすかな哀愁、でもとても優しい歌声。年齢層が高めで男女の比率も男の方の方が多いように感じるぐらいで、いつも私が見ているライブとは違った楽しみ方ができました。早く彼の曲をまた聞きたいです。