帰ってから、歌いたくなってもいいようにと思ったのだ。

帰ってから、歌いたくなってもいいようにと思ったのだ。

開いているようで閉じている、屋外よりも屋内、そんなイメージ。一人暮しの部屋でぽつりと聴いていたら、抱きしめられるようにやわらかでやさしい音楽が流れてきて、和やかな気分になりながらも不意に泣きそうになってしまいそうになる、そんな情景が浮かびました。すぐそばで永積さんが歌ってくれているような錯覚に陥って、電車のつり革につかまりながら、何度も目を瞑りました。