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ルビー&カンタン [DVD]

劇場で見逃してしまったので、レンタルしようと思っていたのですがなかなか見つからずにいた作品。見つからなかった理由はパッケージでした。監督は、『奇人たちの晩餐会』『メルシィ！人生』を撮っていて、頭の中のイメージとしておしゃれなものが出来上がっていたので、アクションを含んだこの作品も少し気取った感じのものだろうと思い込んでいたからでした。見つけた時は自分の思い込みを悔やむばかりで、それでもやっと見られるという興奮もありました。
今までのユーモアも存分にちりばめられていて、爆笑はしないもののくすりと笑ってしまうような滑稽さを描くのがとても上手。なんとなくＳＡＢＵ監督作品のことを連想したりしながら、この作品でアクションが加わることによってダイナミックさもでてきていて、より多くの人に受け入れられるようなものになっていると感じました。前二作品は機知に富んだウィットなイメージがあったので、お高い印象を抱きがちでしたが、今回は動きがある分わかりやすさもあって気負わずに見られました。フランシス・ヴェベール監督の作品はどれも好きなので、くすっと笑いにまた劇場へ足を運びたいです。