以前見た時はあまりひっかからなかったはずの、五人姉妹にはまってしまってさあ大変。妙な味わいがあって不思議な気分になってしまいました。男と女と子供をそれぞれに演じているのですが、女役がそれぞれにキャラが濃くて面白かったです。特に中村有志さんの女の人が昭和を彷彿とさせて、はんなりという表現がぴったり。夏の終わりを感じさせる効果音と、切り取られた日常以外を想像させる部分に余裕があって、しばらく余韻にひたりたくなってしまいました。全体的に爆発的な笑いはないものの、かみしめればしめるほど味が出る公演で、数ヶ月後に見たらまた違った感想を持つことでしょう。