「ZERO〜愛のままにわがままにばかは君だけを傷つけない〜」

劇団「ザ・おさむショー」2月のプレミア公演
四時過ぎに恵比寿で宇田川が終わり、前日必死になって地図を調べて携帯に文字で案内情報を送っていたものを頼りに急いで歩き、歩き、心配した迷い道にはまることなく無事到着。しかし急ぎすぎて青山についたのがまだ五時前で、一時間ちょっとかかるかと思っていたところを三十分弱で早歩きしてしまったようで、スパイラルホールの展示会をちらっとのぞいたりしました。
三回目となるおさむショー。本編と特典映像付で約三時間の長丁場。今回はメインゲストにロンドンブーツと拙者ムニエル村上大樹さんを迎えて場所も青山スパイラルホールとかなり豪華でした。そしてサブゲストにも森三中の黒沢さんと南海キャンディーズがいて、食いつきどころが盛りだくさん。
ストーリーについての詳しいレポなどはid:julianoさんがhttp://d.hatena.ne.jp/juliano/20050213にて素晴らしいものを書いてくださっています。細かいところまで書かれているので読みながら私も思い出しています。話については一番最初に見た時(奥さんを迎えてのノロケ公演)はまだ粗い感じがして、演劇ともお笑いともいえないまさにショーがこれなのか、と思っていたのですが、よゐこと一緒にやったのでは好みなものに近づいてきていて、今回、十分に楽しませてもらえました。どんどん上手くなっていっていると感じるので、これからも楽しみになってきました。
つじつまが合わなくても良いようにするためにこうしたのか、あるいは最初からちぐはぐに作ってあったのかもしれませんが、物語をDVD本編として再生するにあたってシャッフル再生するという手を使ったのには「おおー」と驚いてしまいました。そして最後にはシャッフルを上手く使ったオチが用意されていて、『メメント』っぽいなと思ったりしながらもだんだんと演劇っぽくなってきていると感じました。筋だけ追ってみると単純なのかもしれませんが、こういった手法とは思ってもみなかったので本当に驚くばかり。
でもこれは演劇ではなくショー、歌って踊って存分にアドリブがあって、本人が身の危険を感じるようなネタもあっておなかいっぱい。ちゃんとしたセリフの他にアドリブでつなぐような場所もあって、ゲストを困らせて毒を吐かせるハローバイバイの関さんが素敵。あと毎回のように女装しているカリカ家城さんは今回着物をアレンジしたものを着ていて、それがとても似合っている上に色っぽくて女っぽい! 森三中の黒沢さんは怪しげな歌と踊りを披露してくれ、淳さんと濃厚キッスをした後に顔を真っ赤にして腰砕けてる姿がかわいらしかったです。
本編の一番最後では出演者が女装して踊るのですが、淳さんの肌がとても白い上に背中がとてもセクシーなことになっていて、妙な色香が出ていました。淳さんは最初から声がかれていて大丈夫か心配だったのですが、台詞が一人とても多かったので納得しました。しかもほとんど噛むことなく長い科白も完璧! 別の意味で心配だった亮さんは会場全体でハラハラしながら見守っていたような気がします。テレビでは見られないようなところもあり、最後の最後は二人とも全裸になって一部幻のようなものが見えたりもしましたが、それも生ゆえということで。
あと初めて生で見られると興奮していた南海キャンディーズ、持ちネタもちょいちょい見られて大満足でした。しずちゃん大きいけれどキュートでした。山里さんはやっぱりどこか黒い感じがして、特典映像の部分で自分もと名乗り出た割にくたばってしまうあたりはちょっと情けなくて好きでした。
書ききれないぐらいネタが満載で、好みとしては前回の「PUSH START」でしたが、面白さとしては今回が一番だったような気がします。最初は「うーん」と思っていたのに「おや?」と思い始めて今では「次は?」と期待するようになりました。最初に見て「もういいや」と切らなくてよかった!