「Quick Japan Presents FIVAL vol.001 2004 WINTER」

at STUDIO COAST

五時間の長丁場から帰って参りました。筋肉痛の予感がするので、今日は湿布を貼っておかねばなりません。あまり詳しいことは覚えていないので、おぼろげながら記録していきたいと思います。


・「スキージャンプ・ペア」生実況中継(真島理一郎会長・茂木淳一
  ハルカリバージョンを三つ、生中継。音楽系で始まるかと思っていたら、なんとも静かになって中継開始。二人の独特のテンポがはまってしまいました。DVDがレンタル化されるようになると後で言っていたので、解禁次第借りてこようと思います。


・総合司会、茂木淳一さん(深緑の四つボタン、裏地がカメムシ色のスーツ)による開会宣言。
  クイックジャパンという雑誌についてなど、手に持ったプリントに目を落としながら、途中とちりながらの宣言。落ち着いた声質がまた、たまりません。


ダンディ坂野(真っ白なスーツ上下)
  小話、野菜ジョーク等々。今年一番の受け、みんなを連れて地方のライブに行きたい、などなどお客さんをのせるのがうまい。


・ダンディと茂木さんのからみ少々。


モユニジュモイルリメ)、オールタイチ、SHIRO THE GOODMANによるコラボ。
  あまり詳しくないので初めて聞く曲ばかりでした。オールタイチさんの歌い方はオリエンタルな感じでした。三人とも今日のイベントTシャツを色違いで着ていました。


・三人と茂木さんによるトーク少々。


劇団ひとり
  自己紹介がてらに消防士のキスや格好良い振り向き方などの小ネタをいくつも重ねて、生涙も披露。本ネタはウォン・チューレン。生で見るのは二回目なのですが、前の時より短く感じたのでちょっとはしょっていたかもしれません。それかテレビで長いバージョンを見たのが記憶に残っていたのかもしれません。ここで茂木さんは出てこず、劇団ひとりAFRAを呼び込み少々トーク。汚らしいヒューマンビートボックスを披露し、AFRAにちゃんとしたものを習おうとしていました。


AFRA
  ヒューマンビートボックス、すべて自分の声で曲を作り上げていて、生で見ると圧巻でした。スネアの音がすごい、本物のように振動が伝わってきて、低いその音に心臓もドキドキ。


・Dokaka
  自分の声で曲を作っていくのですがAFRAのように一度に音を出すのではなく、一つ一つ音を重ねていくスタイル。曲が出来ていく様子を生で披露していました。曲のネタが絶妙で、ズームイン朝のテーマ、だんご三兄弟女子十二楽坊の有名な曲、ソフマップのテーマ、スーパーマリオブラザーズの城ダンジョンなど、アレンジが加わってかなりおもしろいことになっていました。ただ彼はなぜかとても焦っていました。


AFRA、Dokakaによるコラボ。
  二人ともスタイルは違えど自分の声ですべてを作っていくので、幾重にも折り重なってできた曲は素晴らしいものでした。普段聞くことのないようなジャンルだっただけに新鮮でした。


・茂木さんと二人によるトーク
  ここでDokakaさんがとてもおもしろいキャラだということが判明。焦って焦ってから回っていて、でもその様子がとても愛らしい、という。誰かを彷彿とさせたのですが、それが誰かなのかはいまいち思い出せませんでした。サンボマスターの山口さん? でも彼ともちょっと違います。ビョークからオファーを受けたエピソードをDokakaワールド内で話してくれて、なんだか聞きながらにまにましてしまいました。そしてそれぞれに宣伝をして、ステージ脇へ。


カンニング
  舞浜、浦安?から到着したばっかりで登場。最近ちょっときつくなってきてるかな、と思っていましたが正直彼等の実力を侮ってたみたいです。お腹が痛くなるぐらい笑いました。やっぱり生で見ると迫力が違っていて、テレビでは規制されているところもバンバン入っていって、間近で見られてラッキーでした。テレビで見たネタをいくつか組み合わせながらも、危険な言葉だけをピックアップしていきますと、「薬、SEX、工作員聖教新聞、気違い、総統、レイプ、うんこ、しっこ」など聞くだけではかなり危ない感じがしますが、竹山さんが勢いに乗って話すと笑えてくるからすごい! テレビで見るよりも何倍も面白くて、だてに十二年やっていないなあということをいまさらながら感じました。竹山さんの髪をぐっしゃぐしゃにすると本当に某国の偉い人に似ていて、それにもまた笑ってしまいました。


・茂木さんとカンニングによる繋ぎ。
  三人のトークが漫才のようになっていました。最初はキレる竹山さんを怖がっていた茂木さんでしたが、次第にそれを楽しむようになり、竹山さんが途惑い、中島さんはフォローしつつも途惑い、茂木さんは楽しんでいるという面白い構図に。セッティングを気にする竹山さんに対して、全然後ろを見ようともしない司会の茂木さん。話をするうちになぜか茂木さんがカンニングの二人の間に入って三人組のようになっていたところもおもしろかったです。実は良い人だトークもされたり、素の笑顔がかわいいと言われたりして困った表情を浮かべる竹山さんを見てニヤニヤする茂木さんは人を手のひらで転がすのがお好きなようでした。


ナタリー・ワイズ
  だからクイック・ジャパンはすごい! カンニングでさんざんあっためた空気をナタリー・ワイズでクールダウンさせようという目的なのか、まさかこの二組が続けて出てくるとは思ってもみなかったのでびっくりしつつ、ニヤりともしました。CDは持っていても生で聞くのは初めての曲、とても幻想的で、音楽ライブというよりも劇場にいる感じでした。透き通った声に耳をすませながら、高野寛さんが小川洋子さんに似てることに気付いて心の中で勝手に興奮。静かな曲が多いためかざわざわと話し声が聞こえてきたのが残念でした。ただ彼等の曲はノリノリなものはほとんどないので、ゆったりとイスに座って聞きたかったです。ナタリー・ワイズは今度ライブにも行くので好きではあるのですが、ちょっと今回のヒップホップというくくりからは外れていたかもしれません。ソウルセットの方が近かった……と、これは私の密かな願いでもありました。


ナタリー・ワイズ featuring ハルカリ
  ナタリー・ワイズ仕様ということで服装もモノトーンでヒールも履いて大人っぽいものに。曲もアップテンポではなく落ち着いた、やわらかなものでした。いつもは原色脱力ガールなイメージでしたが、今回は終始しとやかで何だか良いものを見せてもらったような気分になりました。BIKKEが癒し系だと言ったり、そして当のBIKKEが笑顔を見せたりと、個人的にはうれしいポイントもありました。シングル曲はやらないまま終了。ちなみに茂木さんとのからみは二組ともありませんでした。


・「スキージャンプ・ペア2」先行試写
  茂木さんと真島会長(全体的にブラウンのスーツ、でもちょっとよれよれ。真っ白なスニーカーには赤い線が二本)が出てきて、よくわからないお客さんのために説明。再登場してもらったダンディ(色鮮やかな黄緑色のスーツ上下)によくわからない人役をやってもらい、理解してもらい、今度出る2のダイジェストを皆で鑑賞。オープニングが非常に格好良いことになっていました。ダンディが一つを異様に気に入ってしまい、一人爆笑。その様子もまた彼らしくありました。DVDの説明や、宣伝をしつつ巻きが入ったので終了。


スチャダラパー
  一番盛り上がりました。彼等目当てのお客さんが多かったのでしょうか、みなさん歌詞を覚えていて、合いの手も上手でした。ゲストでロボ宙が参加。私は知っている曲は一つもなかったのですが、さすがスチャダラパー、お客さんをのせるのが上手く、トークも上手かったです。Dokakaさんが一人で突っ走ってお客さんを置いてきぼりにしたような感があったのですが、それについて距離が面白かったと言ったBOSEさん、素敵でした。覚えているだけトークを抜粋すると、「いいともに突然出るからね」「タモさん枠でいたい」「昔好きでしたって言われると傷つく」「九十年代イジメかよ」「地上の星みたいにね」等々、今度発売されるライブDVDの内四十分ぐらいがトークだというのも納得できるぐらい上手いものでした。生で聞くBOSEさんの声が、もう……。ラストも締めるのではなく、曲が流れている状態でSHINCOを含め四人ではけていく姿が粋でした。


・茂木さん登場後、出演者呼び込み。
  カンニング劇団ひとりは忙しいためか不在。ナタリー・ワイズハルカリもいませんでした。残っている全員を呼び込んで、なぜかきれいな一列になって一人一人に今日の感想を言ってもらってました。ダンディと一緒になってポーズをとるアニに釘付けでした。ずらっと主にヒップホップで活躍されている人々の中にいるダンディがとても輝いて見えました。そして茂木さんが締めの言葉を。これだけヒップホップの人々が揃っているのだからコラボしたりアンコールがあるのだろうと思っていたのですが、あっさりと終了。




メモ書きする程度にしようと思っていたのに、後になればなるほどなぜか詳しくなってしまいました。今回の収穫はカンニングの生のおもしろさやDokakaさんのキャラ、スチャダラの半年前に出たニューアルバムのチェック、スキージャンプペア及び茂木さんのキャラ等々、沢山ありました。大盛り上がりとはいきませんでしたが、全体的にゆるーい感じが良くて、適度に力の抜けたところが疲れを感じさせませんでした。今回のイベントはスペシャで放送されるそうなので、興味のある方は見てみてください。そういえば茂木さんがスペ中に出たいと言っていたので、是非出ていただきたいところです。さて、それでは湿布を貼って寝ます。