ウミネコサンライズ Apple Store 渋谷

半分開放された空間なので自分の中で馴染むまで時間がかかって、古里さんの力強い声に、あれ、今日の気持ちと合わないのかなと不安になったのですが、「宇宙旅行」で曲の力に引き込まれて次第にとけこんでいきました。四曲程度で、やっとあたたまってきたところで終わり、と物足りない気分はあったものの「夕焼け」も聞けたので満足です。ワンマン我慢しようかと思っていたのに、どうしようかと迷い始めてしまいました。

誰にも見えない

誰にも見えない

主人公と同じくらいの年代の子が読んだらぴったりと来すぎて「どうしてわたしのことがわかるの!」と言いたくなってしまうことでしょう。ちょっとこまっしゃくれていて、でもそれを他の人に見せるわけにもいかないので普通の中学生を演じていて、家族にも問題があったとしても反発することができなくて受け入れてしまう、思春期の女の子。日記の文体で書かれているので人の生活を覗き見しているような感覚があって、最後の展開はメルヘンチックでもあって、やわらかな気持ちになれました。

渋谷で見た月に呼ばれてサカナクションの「三日月サンセット」。歌詞とぴったりの部分で下り坂になって、でももう沈んでしまった月は頭の中にだけ浮かべておきました。
夜中に起きて芯まで冷える空気の中、こうこうと照り続ける街灯にも負けずに夜空を見上げて一つひとつ落ちていく流れ星をつかまえようとしました。あたりはとても静かで、手袋を伝わってくる冷気に動かされるように、白い機体を操作してシロップを聞いてしまいました。これもまた、歌詞にぴったりのところで流れる星。