2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

朝倉かすみ「肝、焼ける」

かしょ。という擬音語があとをひく。読後感が決して良いわけではありませんが、苦く引き攣れるような余韻も含めて好みの作品でした。女の人の、ひねくれてどうしようもない感じの描き方に癖があって、こじれにこじれていく様にもどかしさを覚えて不快だと感…

鈴木亜美「CONNETTA」

様々な意味において鈴木さんは鈴木さんのままで、どんなにふり幅のある世界に身を置いたとしても変わらずにいるのだろうなあ、と感じてしまいました。いわゆる普通の女の子っぽくあるけれど、それをずっと保ち続けるのはなかなかに大変で、キラキラしたり切…

夜、生ぬるい空気の中に聞こえてきたのは夏の虫の音。そしていつもの場所で薄汚れたタロウハナコ。

Small Village of Czech Culture 4/25(金)〜5/11(日) 11:00〜21:00 池袋パルコ 別館P'パルコB1F特設会場 チェコグッズ大放出メモ*1。 PATH -pasadena “encontro” Release Party- 4/23 wed O-nest open 18:30 / start 19:00 adv ¥2,000 / door ¥2,500ac…

□□□「snowflake」

せっかくなので30分ぐらいの3曲目から流してみて、お口さんらしいインストだなあと思って気を緩めていたため、突如として入り込んできた三浦さんの声に驚いてしまいました。危うげな歌声についうっかりさせられて、洗練されたものと垢抜けていないものがごっ…

忘れもの。携帯電話。

紙様が届くのを待っている日は歩き出すのも遅く、外はすっかり一日をはじめているのでゆるやかな朝の空気がとても優しく感じられました。通り抜ける公園の新緑におどろかされ、帰りは閉まっている対面式のパン屋さんでいくつか買ったら丁寧に出口のドアを開…

その不意打ちにさらなる不意打ち。 festa do i-dep!!! -market- Vol.2*1 6/29 LIQUIDROOM OPEN / START 16:00 ADV / DOOR ¥3,500LIVE:i-dep/Q;indivi/Fusik/SOUNDAROUND DJs:Takeshi Hanzawa(FreeTEMPO)+Special Session Live SAWA (Vocal)/Hiroshi Nakam…

Q;indivi「ComeBAby.EP」

予感はしていたのですが、これほどまでとは思いませんでした。足りていない部分にかっちりとはまってしまって、撃ち抜かれてしまいました。アレンジする人たちもまた輝いていて、なんてロマンチックな音楽! 控えようと思っていた比喩祭りもイメージがあふれ…

ライジングサンの出演者、第一弾が発表*1されました。ライジングサンらしい人たちばかりが名を連ねていて、そこにちらほらとうわー見たい見たいという人たちが! 菊地さんとか大野さんはやはりレッドかなあ、今年の電気はもしかしたらサンでやるのかなあ、な…

坂木司「ワーキング・ホリデー」

主人公が元ヤンキー元ホストで熱血漢、そして宅配便の仕事をしはじめる男の人なのですが、なぜだか女の人に共感を得られそうでした。駄目男っぷりがたまらない、というのとも少し違って、男の人よりも女の人の方が許せてしまうような、少しずつ変わっていく…

昨日に続いて、徳澤青弦さんによるポツネンのサントラを。二日続けて聞いてしまったのにはそれなりの理由があって、昨日は停止した状態だったので、今度は歩きながら聞きたいと思ったからでした。その欲を叶えるために、歩き出しの曲は「Hand Mime Music」。…

連日の疲れがたたってか久しぶりに十一時間睡眠、そして加齢のせいか腰が痛いというオプションつき。幾分かすっきりした頭を抱えながらも目が冴えればまた思い出してどんより、切り替えるために作業音として選んだのは、昨日買えないかと思ってひやひやして…

せっかくなので三軒茶屋をてくてく散歩。見ごたえがある町で、お店の一つひとつは小さくてたくさん集まっているのに、少し離れたところにある家はとても大きくて豪邸のようなところもあって、表札をチェックしながら色々と凝視してしまいました。住宅街に迷…

Kentaro Kobayashi Solo Performance Live Potsunen 2008「Drop」

久しぶりのポツネン、どうなっているのだろうという期待と不安を胸に三軒茶屋へ。 あまり内容には触れませんが、とりあえず閉じます。

嶽本野ばら「ミシン」

匿名で書いていたとしても、この人、とわかる文体。安易に品のある文章、とも括ることができるかもしれませんが、においたつ色気のようなものが作品全体にただよっていて、しゃんとした、凛とした立ち姿が思い浮かびました。女でも女の子でもなく、少女であ…

メタモ*1の発表により、おそろしい欲に引きずられてしまいそうです。第二次先行は15日まで。 *1:http://www.metamo.info/

落ち込むこともあったけれど、私は元気です。とは言えないほどの下り坂。山登りはまだ続いているのに、それとは反比例して気分はどんより。遊んだことに悔いはないけれど、凝縮した時間で集中しきれなかった自分が悔しくてたまりません。自戒のため、日曜の…

bonobos「Pastrama-best of bonobos-」

ライブ音源の二枚目から。彼らの音楽を今までしっかりと聞いてきたわけでもライブをたくさん見てきたわけでもないので、すべての曲が耳慣れていたわけではなく、少しずつ違っていく景色を味わうことにしました。音に対して強引になるわけではなく手を取り合…

朝も夜も吐息が白く、笑みを浮かべながらも眉間にはシワ。一段落するかと思ったらそうそう甘くはありませんでした。そして白いため息を一つ。

松尾スズキ「ギリギリデイズ」

インターネットが普及しつつある時にウェブ上で書かれた日記であっても松尾さんはやっぱり松尾さんで、ちょっと時代を感じる部分がありながらもたくさん含み笑いをしてしまいました。河井さんとのいざこざに至っては、リアルタイムで体験したかった!と強く…

空気公団「空気公団作品集」

タイトル通り、曲と呼ぶよりも作品と呼んだ方がしっくりくる世界たちでした。一枚一枚のキャンバスに毎回描かれていく景色は同じようで少し違う、ゆるみをふくんで味わう楽しさがありました。つかめないからもう一度聞きたくなる、すりぬけていきながらひっ…

紙様!

DE DE MOUSE「TIDE OF STARS SPECIAL EDITION」

キラッと輝くいくつもの星は遠くにある、と思いきや実は近くにもある、というような存在を感じました。これだけ電子音でそそのかされたら楽しくならないわけにはいきません。絶対音感があるわけではないので具体的な音はわからないのですが、黒鍵好きの血が…

昨日悪趣味なことをやったせいなのか、ばちが当たってしまいました。紙に熱中するあまり傘がおざなりになっていたようで、おじさんがこちらを向いて何かを言っている、何?とイヤフォンを外してみると、「おい傘ぶつけるなよ」と怒られてしまいました。ここ…

歌われて紡がれるのがあとのことであっても、雨のにおいのする曲を聞きたくなって、高森ゆうきさんの「雨のあと」。ミニアルバムを聞いていないのでシンプルな構成のものしかわからないのですが、透き通るような高森さんの歌声は水越しに何かをのぞいている…

新しい機能を上手く使いこなせないせいで、白い機体がほとんど初期化されてしまって無機物と化してしまいました。そのため思いがけず断音の日。断音を急いで入力するとダノンになるので、これからダノンと呼ぶのが良いかもしれません。 通勤快速の電車内は驚…

SAKEROCK×kakubarhythmプレゼンツ「大先輩 vol.1」

峠を越えようとしているため、頑張っていこうというやる気をたっぷりもらったのですが、その代わりに気持ちを持っていかれてしまって、まったくもって集中できません。でも確実に言えることがあります。こう見えて今、大興奮しています。

紙に追いかけられながらも久しぶりに友人たちと会えるので気持ちはふわふわと浮つきぎみ。このままずっといたいという場所でのんびり、音楽もつれづれに流れていって自分が何歳なのかわからなくなってしまいました。

ぺらぺらの紙なのに、たった一枚ならうすっぺらいのにそれが集まるだけでどうしてこんなにも重いのか。筋トレまがいの鞄持ち、自転車のカゴに入れれば前輪が動き出してバランスを崩しそうになり、肩にかければ筋肉痛の予感、紙が重い紙が重い辞書を破り捨て…