2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

疲れが出たせいか家に帰ってすぐに就寝。どっきりのプロの仕事ぶりをすっかり見逃してしまいました。

綿矢りさ「蹴りたい背中」

寝かせておいて、そろそろ大丈夫かなと思ったので読んでみたら、気取っているかなと感じるのは最初のうちだけで意外にもすんなりと物語へ入り込むことができました。思春期の女の子のとがった感じが上手く出ていて、曖昧な関係性の中でのぎりぎりラインにむ…

Mano Negra「King of Bongo」

土のにおいのする音楽。あちこちを行き交うベースラインにはぞくぞくさせられて、頭の中に浮かんだ異国の地を思うようにゆるがせていました。現実へ戻ってきた意識をまだ音が繋ぎとめようとして、目の前の景色を認めるのはなかなか大変でした。

旅先では残念ながらチャンスさえ与えられなく、逆上がり計画は宙ぶらりんなままです。それでも敏腕コーチが今度付き合ってくれるようなので、蹴り上げる方向に注意をして目標を達成させるつもりです。

旅に出ます。

マイケル・ドリス「朝の少女」

翻訳ものに対する苦手意識をなくそう、ということで灰谷さんが訳のものを読んでみて、特有の言い回しに「やっぱり駄目なのか」と落胆しかけたのですが、ロマンティックな言葉遣いや気取った単語が出てきた物語の終盤において、見事にひょえーとびっくりして…

望月あんね「バイバイ」

混沌としていて、洗練されていないのかもしれませんが、そのどろっとしたものの中に輝きが見てとれて、不器用な美しさがありました。いびつでもまっとうなラブストーリー、転げ落ちても純粋な気持ちを抱え続ける女の子の視線の強さを見たくなってしまいまし…

POLYSICS「For Young Electric Pop」

わきたつ気持ちには跳ねる音を組み合わせてよりポップにステップにジャンプ、ということでずっと浮き足立ったまま聞いてしまいました。

高須光聖「あまりかん。―尼崎青春物語」

エピソードが単に子ども時代の面白話だけではなく、尼崎という町の記録となっているのもおもしろかったです。小学生から漫才をやるという発想なんてまるでなかったので、色々と新鮮でした。

藤谷治「洗面器の音楽」

ぐるぐると回って誤魔化されて、現実と妄想が織り交ざって困惑していく脳内が楽しかったです。煙に巻かれてわけがわからなくなって、境界線が曖昧になってとろけてどうでも良くなっていく、翻弄されたい時にはぴったりの物語でした。

音速ライン「うたかた」

コメントが載っていたために無意識に影響されてしまった可能性もありますが、「おやすみプンプン」の世界に音速ラインの音楽はよく似合って脳内サントラとなっていたため、現実化してみました。浅野さんの作品全体というわけではないかもしれませんが、描か…

旅に出るにあたって電子機器を一切持っていきたくなかったのですが、一人旅ではないのでさすがに携帯は連れていくことにしました。風景や人物を撮るつもりもない、というよりも誰かに転送してもらえば良いやというまかせっきりな気持ちであったのに、ここに…

帰り道、いつもの場所でタロウハナコ。

高瀬ちひろ「踊るナマズ」

ナマズを題材にしているので結構ひねくれているのかと思いきや、物語自体はさらりとしていて官能的な部分もおりまぜつつしっかりとしていました。もう一つ収録されている作品もスタンダードで、気負うことなく進められました。

「恋する男たち」

女の人たちが描く、男の人たちの物語。世界がよりどりみどりなので恋と言っても様々な状況を味わうことができました。中でも篠田さんが母親に対して抱く感情を切なく情けなく描いた「密会」は何とも言えない気持ちになって、うらやましくもなってしまいまし…

The Bird & The Bee「The Bird & The Bee」

透明感のある歌声と電子音、でも電子音はピコピコしすぎずほどよいポップさを持ち合わせていて、やわらかな女の人のコーラスとよく似合っていました。明るい色があちこちに散りばめられて、すねて見せるような表情までもが浮かんできました。

岡田依世子「ぼくらが大人になる日まで」

中学受験を控えた子どもたちの、それぞれ事情を抱えた物語。すっきり爽快というわけではなくどうにもならない問題についても描かれていたのですが、気持ちはすっかり自分の過去へと飛んでしまいました。携帯がない時代だったため塾の電話で家にかけていたこ…

OGRE YOU ASSHOLE「OGRE YOU ASSHOLE」

そのまま引きずられるか、上向かせてもらうか迷った末に、どちらでもない音楽を選んでしまいました。否定的な意味合いではなく、正当なひねくれ方をしているので心地の良く変態じみた音も楽しむことができました。絡み合う二本のギターの旋律がこんがらがっ…

気持ちは引きずられるままに、体力はつけても逆上がりの実践はまだおあずけ。旅に出たら強力なコーチがいるので、そこで鍛えてもらうつもりです。

syrup16g 'LIVE FOREVER' the last waltz of syrup16g

二日間寝かせてみたものの、真夜中のラブレター化現象はおさまる気配がないので諦めました。さんざん語りつくされたことを開き直って記しておきます。 記録的なメモというより単なる感想及びイメージです、センチなメンタルに要注意。 私にとってシロップは…