業務用菩薩presents「沈黙」

初めての阿佐ヶ谷ロフトは新宿と同じ空気をまとっていたので、その空間に入ったら自分がどこにいるのかわからなくなりました。ライブ以外に思わぬ幸運にもあずかって、ゆるゆるで楽しい時間があっという間に過ぎていきました。

何せ出演者が皆好きな人たちだったので、ステージ上でも低温ぎみの様子を見守っているだけでも自然と笑顔になっていました。ただ一人、終始ふわふわ上の空だった人がいるのですが、その人は出産予定日で奥さんが病院にいるという状況だったので仕方ありません。
ライブの内容は、他のライブなどでも話したことのない、本当にどうでも良いことを話すというトークと、タイトルにもある「沈黙」にちなんで、スケッチブックに答えを書き、無音で大喜利をやったりする場面もありました。ただ沈黙が長すぎると、間が持たなくなってしまいそうな時があったので、そこだけ別の場所から声だけで他の人が解説する、というのでも良かったかもしれません。
キングの高橋さんは普段のトークライブの時のようにしゃかりきにしゃべっていて時に発音がおろそかになったり、まとめようと頑張って進行している佐藤さんがやたらとキラキラしていたり、ギースの尾関さんは一人だけアルコールを摂取したことによって余計ハイになって「オジェック」というあだ名をごり押ししたり、浜ロンさんは五人の中では体温高めで歯切れの良い突っ込みをしたり、五人の中央に座っていたのにおそらく一番言葉を発していなかったダブルブッキングの川元さんに至っては……もう、改めて彼の大喜利回答が好きなのだと思い知らされました。黒い答えが多いのですがそこにしっかりと笑いがあって、欲が出てきてしまったので「虎ノ門」の録画ビデオを探したいです。
トーク部分で印象に残ったことはたくさんあるのですが、一番うなずいてしまったのは、浜ロンさんによる、背の高い人の方が上体反らしが有利、という話でした。なんだかんだでメインはやっぱり尾関さんの子どもの話で、結果的に尾関つや子が有力となっていたこともメモしておきます。
軌道がそれまくってもだらだらと話しているのを見るのが楽しくて、是非ともまた開催してもらいたいイベントでした。