CINRA presents「exPoP!!!!! volume26」

今月は月に二度のお楽しみ、しかも今回は名前を知っていてもきちんと音を聞いたことがない人たちだったので、初めての出会いは久しぶりでドキドキ。


OLDE WORLDE
沼田壮平さんのユニットで、今回の編成で演奏するのは初めて、とのこと。英詞だったのですが発音がとてもなめらかなので意味を咀嚼するよりもその響きを楽しめて、陽の空気を感じました。ジャンルがよくわかっていないので適当な印象を言ってしまいますが、ブリティッシュポップな感じ? 曲の構成も日本のポップとは違ったように感じて、キュートと言いたくなる声で優しい気持ちになりました。


ALOHA
今回は陰と陽でいったら陽なのかな、名前からこの人たちもそうなのかな、と勝手に思っていたのですが、最初に流れて来たのはちょっと影のある音でした。底抜けの明るさではなく、うつうつとした暗さでもなく、ひとやすみの影は適度な色合いで、やけにベース音が響いてきてなぜ? 特定のベース音に反応するのは笹沼さんだけのはずなのに、気になってしまう、色っぽさを含むこの音を弾いているのは誰……としばらく首をひねりながら演奏する人を見ていたのですが、メンバー紹介でその謎がとけました。きちんと顔を見ていなかったので誰だかよくわかっていなかったのが悔やまれますが、サポートとして弾いていたその人は元ポメのカズさんでした。ポメを好きな要素としてベースの音の響きもあったので、聞き分け能力のない私でさえわかるカズさんのベース音は、その人でしか出せないものを持っているのだな、と感極まりそうになりました。


24 -two four-
パーティーバンド! と感嘆符をつけたくなるぐらい楽しさに満ち溢れた空間でした。楽しもう、楽しませようという空気がただよっていて、でも若さと勢いにまかせてやっているだけではない力も見せてくれて、全員キャラが立っていることもありMCも楽しかったです。曲が似ているというわけではなくて、バンドの持つ雰囲気はトミーザグレイトに近いかもしれません。
人懐っこいキャラと音でひきつけられた中で気になったのは中盤に披露されたインスト曲で、音源としても聞きたくなってしまいました。またライブで見たいなあと思っていたら、告知でアナと対バン! 7/17、シェルターにてリリースパーティーをやるようなのでスケジュールを調整していきたいところです。


soulkids
変態バンドと称されていた人たちは、変態変態しているわけではなく、24が隙をつくってそこに遊びを持ってくるというか揺らぐ空間を発生させているのに対し、隙間を埋め込んで他の要素を入れずに考えさせないようにしているような印象がありました。切ない系ギターポップとくくられそうな感じであるのに、切実さをもって迫ってきてもそういうくくられ方とはちょっと違ったような感じもあって、一度見ただけではまだつかめそうにありませんでした。これからどんどん変わっていきそうな気もしたので、何かのイベントでまた見る時が楽しみになりました。



今月もたっぷり楽しめたexPoP、ごちそうさまでした。今回はカズさんのベース音にやられてしまって完敗でした。