言語遊戯王2

ゲームのシステムを見ただけで面白そうだった上に、出演者全員が見たかった人たちだったので、とても楽しみなイベントでした。


ルールの説明は略しますが、要素として大喜利の能力だけではなくカード運も結構重要なので、ゲームとしての色合いが濃いものでした。たほいやなどの言語ゲーム虎の門におけるせいこうさん企画に近いものの、そちらより参加する人を選ばない感じ。だからこそなのか、今回は春日さん(ずんだよりうすめ、うぐいす色っぽいベスト着用)が大活躍だったのかも、などと失礼なことを思ったりもしました。
このゲームを自分たちでやってみようという気にさせてくれる気安さもありながら、それだけでは成立しないのが言語遊戯王の一番の売りかもしれません。プレイヤーだけでは成立しない世界……それを見て反応してくれるお客さんは当然必要ですが、もう一つ大切なもの。解説者である、山里さんの存在です。
山里さんが進行しているところを生で初めて見たのですが、その運びのうまさったら! 出てくる言葉の選び方やお客さんの反応に対する返し、そしてプレイヤーへの突っ込みやら連携プレーやら時にはノリにのっちゃってゲームどころではなくなってしまうところやら、あの司会っぷりは見事に「芸」でした。キャーがなくても山里さんに惹かれた人はたくさんいた、と断言できるぐらい魅力的。
プレイヤーではそれぞれに置き方やカードの選び方で個性があって、ひとりひとりについて書いておきたいほどでした。中でもギースの尾関さんの失言パレードは素晴らしく、トークライブへ行きたくなってしまいました。また、カリカの林さんは普段からスーツを着たおしているからこそ生活感がにじみでていて、リストラサラリーマンやら理科教師やら進路指導の先生やらお父さんやら、スーツなのに相手によって見方が変わってしまうのがすごい!
カードの引きが良かったからなのか、明らかに風が吹いていた春日さんがあれよあれよという間に決勝へ。そして林さんに勝った若林さんとコンビ対決になり、勢いがある人たちはやっぱり何かついているのだなあと感心してしまうほどでした。喚声が一番上がっていたのもこのコンビ、接戦の末若林さんが勝って無事面目を保ちました。会場でホッとするような空気が流れていたような気がします。
山里さんの司会進行は本当に素晴らしいもので、途中、解説に参加していたカリカの家城さんと盛り上がってしまって若林さんがカードを置けないという事態にまで発展してしまい、その流れも含めて引き込まれてしまいました。
ゲーム性が高いため、どかんどかんの大爆笑というわけではありませんが、戦略を見たり出来あがった言葉で遊ぶ山里さんを見たりするのはとても楽しかったです。きっと大きな会場でやってしまうと緊張感も漂ってしまって空気が変わってしまうので、それほど大きなところではないまま、地上波でなくてもCSやネット中継でゆるくやって多くの人に楽しめるようにしてもらいたいです。山ちゃんの魅力たっぷりのこの企画、是非ともまた見たいです。