サカナクション「SAKANAQUARIUM 2009 “シンシロ”」

諦めていたのにチケトアルヨーと本物の神様の声。声をかけてくれた友人には感謝ばかりで頭が上がらない上に、ありがたい言葉ももらって泣きそうになりました。

序盤で思い浮かんだのは「とうか」という単語。とうかは透過ではなくステージとフロアの関係の等価のつもりだったのですが、それが灯火となって投下となりました。等価どころではなく、ステージから発されるエネルギーはそれ以上だったかもしれません。それ以外にもたくさんのことを受け取って自分の中で生まれてくる感情があってまだまとまらないままなので、どうにかなったらメモするつもりです。
とりあえずの羅列。エンターテイメント、ショー、ポップカルチャー、開けているということ、くやしいという感情、違和感のあった単語についての解消、指揮者とベースの弓、張り詰める緊張の糸、完成された世界、「」つきのプロを演じているかのよう、そして一番強く感じたのは、環境によって作りだされる世界のこと。彼らが北海道で生まれ育ったからこそ出てくる単語や音があって、それらを単に言葉だけ、音だけとしてだけではなく立体的に肉体を感じさせるものになっているのは、それだけ血として流れているものがあるからなのだろうと思うところがあって、その部分に関しても特徴のない場所で育った私にはうらやましかったです。私が発しても「雪」はそれほど人に届かないし、実感として伝えられません。この悔しさと言ったら! でもその悔しさの心地よさと言ったら!
とにかく、彼らのワンマンを昨年に続いて見ることができて幸運でした。