TOKYO No.1 SOUL SET presents 「No.1」

もう恒例と言って良い、12月29日の過ごし方。スチャダラもそうなのですが、ソウルセットはAXよりもやはりリキッドの方がよく似合う上、安心して見ることができました。
ライブは八時半スタートなのでゆっくりめ、演奏自体は短いのかなと思っていたら終了したのが十時半ぐらいだったのでそこそこやってくれたようです。
「Jr.」からスタートだなんて卑怯! と叫びたくなるぐらいの盛り上がりで、無理無理なテンションだったらついていけないかなと心配ではあったのですが、そんな必要はありませんでした。新旧混ぜつつ、とはいいながら新が多めのアグレッシブな内容。新しいものはここ最近の傾向なのか一瞬で引き込まれるということはなく、「Risign Sun」を含めてどれも違和感があったのですが、アンコールで「Endless Crow's Cry」が再び演奏された時、あれ、と思うほど急速に受け入れている自分に驚きました。
やっと馴染んだ、と本人たちが言うほど盛り上がった「Innocent Love」に関してはフロアを見る限り溶け合ってきたという印象があるのですが、個人的には小泉さんが歌っていた方が似合うような気がしました。とは言え、微妙な乗り方をしているよりもはじけきった方が雰囲気として良かったです。
ビッケは、女は海風味の黒いポンチョみたいな衣装で、脱いだら脱いだで乳首が透けるというたいへん個性的ないでたち、俊美さんはスーツに赤いハットできっちり決めて、川辺さんはだぼっとしたTシャツ姿? と記憶があいまいなのは笹沼さんに今回も釘付けだったからです。だぼだぼした厚着から次第に薄着になっていく笹沼さん、ベースさばきは順調でうっとり。
ライジングサンで見た時の違和感がまったくなかったと言えば嘘になりますが、彼らにとってのホームであるリキッドで見たせいかノリノリでも冷静になってしまうということはなく、一番盛り上がるのが過去の曲ってどうなのだろう、新曲たちにどこか古くささというか懐かしさのようなものを感じるのに過去の曲だと今でもリアルだと感じることができるのはどういうことなのだろうと思うところもありながら、2008年のライブ締めは彼らで良かったのかもしれないと熱気の残るフロアで少しぼんやりとしてしまいました。
そしてこの日一番のニュースはソウルセット三人のアレルギーについて知ったこと、ではなく、スススススライマングースのアルバムが1月28日に発売されて「ZANZIBAR EXTRA」というイベントに出ることでした。ライブ終了後に先行発売するということで張り切って行ってみたら、ソウルセットと客層がかぶることがないのか、あるいは急がなくても一般で余裕に取れると知っているからなのか整理番号が2番……開場時間ぴったりに行きはしないので最前列でがっつり、ということはないのですが2月15日は笹沼さんを思う存分味わうことができそうです。
ということで、来年の12月29日もまたリキッドで会えますように。そしてフロアからたくさんの要望があったように、夏ごろには野音で見られますように。